PROFESSORS
教員紹介
応用心理学領域
尾入 正哲 Oiri Masaaki
ニーズに応える、
現実に用いる応用心理学を
めざしています。
プロフィール
京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。文学修士。
- 領域
- 応用心理学領域
- 職名
- 教授
- 研究室
- 3号館別館 3F
- 担当科目
- 応用心理学概論1・2、環境心理学、ほかゼミや大学院科目
- 専門分野
- 産業心理学、応用認知心理学
- 指導
- 学部ゼミおよび大学院博士前期課程・後期課程の指導あり
- 所属学会
- 日本心理学会、日本応用心理学会、日本基礎心理学会、産業、組織心理学会、日本建築学会、日本色彩学会ほか
ゼミの紹介(応用心理学領域)
応用心理学の中でも、産業・組織心理学を中心としたゼミです。例えば、インテリアデザインなど室内環境の快適性、案内表示の見やすさや方向感覚といった空間行動の問題、WEBデザインやマニュアル文書中での色彩の有効な用い方などのテーマをとりあげています。
また、ヒューマンエラーや事故防止、組織の中の人間関係に関わる問題も重要な研究テーマです。
3年次は環境心理学や産業・組織心理学についての専門書を全員で輪読しています。また、各自の興味のある研究論文の紹介を通して、卒業研究に向けての土台作りをします。
4年次は、卒業研究の実験計画の発表や関連する文献の紹介を行った後、実験や調査を行い、卒業論文の完成を目指します。
卒業研究は大学での学習の集大成です。各自の興味・関心を活かした研究をして、一生の思い出に残るような卒論になるように応援したいと思います。
教員から学生へのメッセージ
応用心理学は幅の広い分野です。産業界や会社組織だけでなく、日常生活の中でのさまざまな問題に関わるものだと思います。
ただ、伝統的な心理学の方法、つまり実験や調査の手法、統計やデータ分析の方法は大切にすべきでしょう。そうでないと、ただ幅広いだけで「心理学」の研究とはいえなくなります。
心理学で重要なことは研究手法です。よく「クリティカルシンキング」といいますが、常識や先入観にとらわれず、何ごともデータに基づいて論理的にクールに考える能力のことです。心理学の研究手法を学ぶことの第一のメリットは、このクリティカルシンキングが身につくことだと思います。
クリティカルシンキングは心理学に限らず、将来どんな仕事に就いても役立つ、大きな武器になるはずです。例えば一般企業に勤めても、売り上げのデータを分析する、上司や顧客を論理的に説得する、先入観にとらわれず新商品のアイディアを出すといった仕事が多くあるからです。
心理学部に入って、心理学を学んで「よかった、役立った」と思える日が来るように、一緒に勉強していきたいと思っています。