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研究フィールド
電気電子工学は多彩です。発光ダイオードが闇を照らし、エアコンディショナが室温を快適に制御し、発電所が作る電力によって、電車が走り工場を動かします。
また、電気を信号に変換すれば、コンピュータが瞬時に膨大な計算を行い、地球環境変動の未来予測や国際宇宙ステーションとの通信が可能になります。
このように現代社会は、電気の性質を最大限に利用し、その上に現代文明は築かれています。
19世紀から人類は、電気の不思議なふるまいを解き明かすことによって、それを単なる「物理現象」から、熱や動力を生み出す「エネルギー源」、情報を運び処理し機器を制御する「情報媒体」へと変貌させ、それが我々の社会を飛躍的に発展させました。
たとえば、1秒に1京回の計算を行うようなスーパーコンピュータも、様々な電気電子技術の創造的な組み合わせです。
現代社会と産業に欠かせないコンピュータの進化は、高度な回路技術や信号処理技術なくしてはありえません。
電気電子工学科では、電気・情報技術と機械技術を相乗的に融合させた「制御・メカトロニクス分野」、現代のものづくりの核となる電子回路、半導体の設計と応用を目的とする「エレクトロニクス分野」、そして次世代のネットワーク技術、無線通信技術を目指す「通信分野」の3つの領域で、現代工学の進化に欠かせない基幹技術として電気電子工学を学びます。
そのためまず1年次に、学科の基礎となる数学および物理学を深く学び、その上で電気電子工学の学びへ発展させます。同時に、実験を通して実際に理論を実証、体験することで技術者としての感覚を育て、3年次からプロジェクト研究に参画。
企業や研究機関との多様な交流を通じて実践力を修得するなど、急速に進化する電気電子産業の最前線で、理論と技術をバランスよく応用できる人材の実践的教育を展開していきます。