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中京大学 工学部 学部長
1991年 | 名古屋大学工学部情報工学科卒 |
1996年 | 名古屋大学大学院工学研究科 情報工学専攻博士課程後期課程修了 博士(工学) |
1996年 | 宇都宮大学工学部情報工学科 助手 |
2001年 | 名古屋大学工学研究科情報工学専攻 助教授 |
2004年 | 中京大学 生命システム工学部 教授 |
2004年 | 中京大学 情報理工学部 教授 |
2013年 | 中京大学 工学部 教授 専門:画像処理、パターン認識、医用工学 |
中京大学は、2013年に情報理工学部を改組して誕生しました。若い工学部ですが、既に2,000人を超える卒業生を輩出しており、彼らは主に中部圏を中心に、全国の企業で開発者や技術者として活躍しています。
近年の産業界を取り巻く環境は、急激かつ爆発的なスピード感で変化しています。製造や物流のプロセスはグローバル化が進み、人工知能(AI)技術、特に生成AIは社会に大きなインパクトを与えています。このように変化が激しい状況では、新しい技術を継続的に学ぶ力や、新しい技術の本質を見極めて活用できる人材が求められています。
IT革命黎明期の1990年に、工学部の前身である情報科学部が設立されて以来、本学部は、情報技術を核としつつ、着実にその研究領域を拡大してきました。現在は工学部として再生し、わが国の製造基盤を支える中部圏に位置する研究・教育機関として、ものづくり技術との融合を加速させています。工学の基本要素である機械系、電気系、そしてそれらをつなぐ情報系技術の3分野を基軸に、全4学科を名古屋と豊田の2つのキャンパスに効果的に配置し、工学分野で活躍するたくましい人材の育成拠点として、また、産業界の未来を強力に支える研究開発拠点としての役割を担っています。
本学工学部では、「即戦力」の養成に重点を置いていますが、新時代の即戦力とは、単なる即効性のあるスキルだけでなく、未経験の環境変化に対する「適応力」と、あらゆる課題に共通的に有効な「基礎力」を意味します。実験系授業の充実や早期の研究室配属を通じて、学生と教員・産業界との接触機会を増やし、きめ細かな工学教育を実践しています。また、自主提案型プロジェクト制度や海外留学、企業インターンシップの支援も強化し、エンジニアとして重要な、経験値や主体性の醸成を図っています。
また研究面では、国内外からさまざまな分野の研究者を結集し、工学分野を幅広くカバーしています。それぞれの専門技術をコアとした研究成果は、企業連携などを通して産業界にタイムリーに還元され、あるいは長期レンジのナショナルプロジェクトへの参画など、現在と未来、両面に貢献しています。また総合大学としての強みを活かし、人文科学系を含む異分野との融合研究も盛んに行われています。このような研究活動が教育に還元され、学生たちは常に世界最先端の技術に触れることができます。学生たちの研究活動は着実に成長を遂げており、その成果は国内外の学会や展示会で発信されるほか、世界的コンテストへの挑戦も行われています。
中京大学工学部は、工学の未来に目を輝かせる若者たちの好奇心と成長への意欲に、また技術立国を支える産業界からの熱い期待に、これからもしっかりと応えていきます。引き続き、力強いご支援を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。