中京大学 情報理工学部 情報科学研究科

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青木 公也

教員紹介faculty
機械情報工学科 Mechanics and Information Technology


コンピュータビジョンシステム研究室
ロボットビジョンの開発・画像処理の産業応用
青木 公也


自己紹介(研究人生)

 出身は兵庫県・丹波の山奥です.というわけで,子供のころは野山を駆け回っていました.一転,大学生活は横浜でおくりました.専攻は機械工学で,研究室は溶融加工 (簡単にいうと金属を溶かしてくっ付ける,例えば溶接などです )をメインテーマとしていました.私自身は,溶接後の非破壊検査や溶接ロボットの視覚系に興味を持ち,取り組んでいました.検査では画像中からキズや欠陥を検出するわけですが,これを画像処理 技術によって自動化することを試みました.また,溶接ロボットでは溶接箇所や溶融状態 (金属が溶けている )をダーティーな環境下でディジタルカメラを用いて監視するわけです.これらの研究から痛感したのは,熟練した検査員や職人の方々は難なくやっている (やっているように見える )画像の認識を,コンピュータにやらせることがな んとも難しいということです.

 中京大学赴任前の 4年間は豊橋技術科学大学で助手を勤めていました.所属研究室では 画像処理・認識,コンピュータグラフィックス(CG),アニメーションと機械工学科とはまた違った魅力的なテーマ群に囲まれて過ごしました.特に CG研究は,学生時代にはなかった華やかさを感じました.私自身は人間と共存するロボットを想定した視覚系の研究に取り組みました.具体的にはステレオビジョンを用いた 3次元物体の認識です.今度は熟練者に限らず誰でもが何気なく行っている物体認識の難しさを痛感させられることになりました.
 これまでの研究人生を通じて,人間の画像処理・認識能力・ ”からくり ”のすばらしさと,コンピュータビジョン (CV)の難しさを思いしりました.さて,学生のみなさんも しばし私と研究人生を共有しませんか ?



ゼミ紹介

 本研究室のプロジェクトはロボットビジョン,画像処理の産業応用,拡張現実感等です.全てのプロジェクトにおいて, CVと CGを積極的に融合し,学術的・産業的に有意義な新たなアルゴリズム・システム を構築することを目標とします.画像処理・認識は画像取得における光学系・照明・ センサ雲台が重要です.また,ダイナミックに変化する対象を認識するにはメカトロ ニクスの技術も必要です.従いまして,本ゼミではプログラミングスキルとハードウェアスキルを修得し,相乗させる必要があります.
 運営方針は”共に戦う”です.最終的に一つのプ ロジェクトを昇華させるには,チームとしての信頼関係が重要です.また,プロジェ クトの枠組みの中での各個人の卒業研究テーマに関しては,それぞれがスペシャリストとなれるように舵を取りたいと考えています.
 研究内容の詳細は,CVSLab .サイト(http://cvslab.jp/)を確認して下さい.



URL

http://cvslab.jp/



担当科目

熱力学,構造力学,機械設計製作(I,IIA,IIB),ロボット製作論



略歴

1973年3月 兵庫県生まれ
1995年3月 慶應義塾大学機械工学科卒業
1997年3月 同大学大学院理工学研究科修士課程(機械工学専攻)修了
2000年3月 同後期博士課程(機械工学専攻)修了 博士(工学)
2000年4月 豊橋技術科学大学情報工学系助手
2004年4月 中京大学情報科学部情報科学科講師
2006年4月 中京大学情報理工学部情報システム工学科
2007年4月 同学科准教授
2008年4月 中京大学情報理工学部機械情報工学科