教員一覧

岡本祥浩 教授 OKAMOTO, Yoshihiro

メッセージ

人の幸せの基盤である居住を総合的に研究しています。
現在は既存の枠組みが壊れ、様々なものが変化している時期です。しかし、こういう時期こそ「本質」を見抜き、表層の変化に惑わされないことです。私は高度経済成長とともに成長し、高度経済成長が終了してから本格的に研究歴を重ねましたが、ここ数十年間の動きは、やはり本質があらわになるという感じを強めました。ものごとの本質を見極め、飽くことなくそれを突き詰めることに全力を挙げましょう。くじけそうになったら話に来てください。きっとまた続けることができますよ。

プロフィール

研究室 14号館 320
担当科目 居住福祉政策と社会・生活、居住福祉政策と住居、居住計画論(隔年開講)
研究テーマ 生活資本の構築に関する研究
最終学歴 神戸大学大学院 自然科学研究科 博士後期課程
学位 博士(学術)(神戸大学)
所属学会 日本建築学会、日本都市計画学会、都市住宅学会、社会政策学会、公共政策学会、
日本寄せ場学会、日本居住福祉学会、北ヨーロッパ学会、日本生活学会、
European Network for Housing Research、Asia-Pacific Network for Housing Research

担当する
プロジェクト研究
について

本プロジェクト研究は、「生活」とその基盤である「居住」を考えます。「生活」が何を意味するのか、それはどのようにして成り立っているのか、どうすれば豊かになれるのか、何が欠ければ成り立たないのか、「住居」はどのような役割を担っているのか、こうした事柄を考えます。

こうした概念を認識すると、生活の維持・改善を阻む様々な問題への解決方法が見えてきます。すなわち、ホームレス問題、少子化問題、高齢化問題、中心市街地の衰退問題、住宅問題、地域福祉問題など様々な問題への対処が考えられるようになります。

私は、ここで扱う基本的な考え方を「生活資本」と名付けています。

【普段の授業内容】
2年次 「気づく、感じる」、「知る、学ぶ」の段階です。従って基本的な文献の講読や話題を通して基本的な考え方や知識を吸収します。 適宜、見学会を開催します。日本住宅会議サマーセミナーや各種学会によるセミナーやシンポジウムを紹介し、可能な限り参加します。
3年次 「自ら学ぶ」トレーニングを行います。自らテーマを設定し、そのテーマにおける議論や資料を咀嚼し、自分の問題意識とのずれを確認します。したがって、この学年では文献検索の方法、資料収集の方法、見学・観察の方法などを学習し、各自がテーマに沿った報告を行います。 適宜、見学会を開催します。各種学会によるセミナーやシンポジウムを紹介し、可能な限り参加します。
4年次 「提案をまとめる」を目標とし、I~IVを踏まえて「IVの提案」を再検討します。IVで議論されたり、感じたりした問題点を文献サーベイや現地サーベイなどによって再検討します。 自らまとめた「報告書」は、皆さんの大切な宝物となるでしょう。 適宜、見学会を開催します。各種学会によるセミナーやシンポジウムを紹介し、可能な限り参加します。

主な研究業績

岡本祥浩(2022)『居住困窮の創出過程と居住福祉』東信堂
岡本祥浩(2022)『居住福祉を学ぶ』東信堂
Yoshihiro Okamoto(2007), A Comparative Study of Homelessness in the United Kingdom and Japan, Journal of Social Issues, Vol.63, No.3, pp.525-542
早川和男・岡本祥浩(1993)『居住福祉の論理』東京大学出版会
岡本祥浩(2007)『居住福祉と生活資本の構築』ミネルヴァ書房
研究業績詳細
中京大学研究者業績データベースにリンクします
BACK