プロジェクト研究

溜 和敏プロジェクト研究

#国際関係論 #国際開発論

このプロジェクト研究では、世界の問題について探求します。学問分野で言うと、国際政治の問題を扱う国際関係論と、SDGsのような問題を扱う国際開発論です。まずは物事の原因を論じる方法を学びます。それから国際関係論や国際開発論の文献へと進みます。他大学との合同ゼミナールや学内の発表会もあります。4年次には、学生ひとりひとりがテーマを設定し、日本語の場合で20,000字以上の卒業論文を完成させます。本学部では珍しく、文献講読を中心とした伝統的スタイルのプロジェクト研究です。

溜プロジェクト研究の特色

国際関係も国際開発も / 文献講読が中心 / 本格派の卒業論文 / たくさん読んでたくさん書く

学生の特徴

文献講読と卒業論文の負担が大きいことで知られていますので、覚悟を持った学生が集まっています。必ずしも海外志向の学生ばかりではありません。

学外活動紹介

名古屋国際関係合同ゼミナール参加

例年冬に名古屋地区で開催される合同ゼミナールに参加します。近隣だけでなく日本各地の大学から集まる、長い歴史のあるイベントです。2023年度(第45回)は「民主主義と貧困」をテーマに発表を行いました。

教員が考えるP研の学び
溜 和敏 教授

私自身はインドの国際関係を専門に研究をしていますが、プロジェクト研究では国際関係論と国際開発論、わかりやすく言えば紛争や貧困の問題について考えたい学生を広く受け入れています。 結果的に、それぞれに異なる関心を抱く学生が、多種多様なテーマに取り組んでいることが特色となっています。

卒業後、このプロジェクト研究で扱うような国際問題への取り組みを仕事とする学生は多くありません。ほとんどは、日本国内の一般企業や行政機関に就職していきます。 そうなると、このプロジェクト研究での学びが卒業後の仕事に直接的に役立つことは少ないと言わざるをえません。

だからこそ、卒業論文のテーマは、学生自身の知的関心に基づいて決めてもらっています。卒業研究は、多くの学生にとって人生一度きりの、知りたいことを徹底的に探究する機会です。 結果的に、世界の大きな問題や課題について優れた先人の考えを知ることを通じて、世界の仕組みへの理解を深めるだけでなく、問題を分析する力や、課題に対処する知恵を得られると考えています。