を活かしたラッシャーというポジションを主として日本代表チームの中で活躍している。そして、トレーニングで重視することについては「環境」と力強いひとこと。「世界一を目指すからには同じ目標を持つチームに入らなければいけない」と続け、「その点、中京大学には多くのオリンピアンが在籍しており、日々刺激を受けている」と言葉を綴ってくれた。そんなストイックな川口選手は、幼いころから憧れていたオリンピックという舞台について「出場のチャンスがあるなら全力でチャレンジしたい」と意気込む。そのための指針として「自分がやるべきことを最後までやり続ける」と自身を鼓舞した後、「負けてもいいなんて考えは持っていない」と変わらない心持ちを言葉にした。川口選手は2026年8月にドイツ・デュッセルドルフで開催される世界選手権に向け、また2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックの代表入りに向け、日々着実に努力を重ねている。存じだろうか。アメフトから派生した競技で、その最大の違いは、タックルの代わりに腰に付けた2つのフラッグを取るというブロック方法にある。フラッグフットボール女子日本代表チームは10月24日から26日に中国・寧波で開催されたアジア・オセアニア大陸選手権で見事3位に輝き、世界選手権への出場権を獲得した。試合で、一際輝きを見せたのが川口友香選手(スポーツ科学部2019年度卒・スポーツ振興部職員)である。プレーヤーとして、また指導者として全国大会まで歩んだバスケットボールの道から身を引き、何にも追われない生活をしていた。当時のことを「最初は何時に寝ても起きても良い生活に幸せを感じていたが、数か月もしたら退屈に変わっていた」と振り返った。そんな時にフラッグの道を示したのは、バスケットボール部時代の先輩だった。地域のミドルエイジに絶賛されてプレーしたその心境は、バスケを始めた頃と同じ「純粋な楽しさ」だった。これは川口選手が考えるフラッグの一番の魅力にも通じる。併せて、競技の魅力について伺うと「アメフトと違い、タックルがなく、コートも狭いため、年齢・性別を問わず一緒にプレーできることや、ボールを投げる・取る専門のポジションがあるため、全てできなくとも輝けること」と答えた。その言葉通り川口選手は、バスケ時代に培った「球際の強さ」、中京大学入職後に陸上競技部の練習に混ざって鍛えた「スピード」フラッグフットボール(以下、フラッグ)という競技をごフラッグとの出会いは、2年前に遡る。当時、17年間競技歴わずか2年で日の丸を背負う期待のアスリート!フラッグフットボール日本代表川口友香選手かわ ぐち とも か©JAFA/HUDDLE©JAFA/HUDDLE文・構成:学生広報スタッフ「ライト」大場雄斗 13川口友香選手
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