中京大学スポーツ_vol31
7/16

中学生の時に始めた陸上競技。これまで数々のレースに出場してきた川上凜太朗選手(スポーツ科学部4年)が9月に行われた西日本インカレをもって競技生活を締めくくった。神奈川県出身の川上選手。高校時代のコーチの勧めで中京大学の陸上競技部の見学に来た際にトラックで走る選手たちから熱気を感じたことが決め手となり、進学を決めた。大学3年時から200メトールを専門種目として取り組み始めた。それまでは100メトールや400メトールに取り組んでいたが、どこかつかみきれない感覚があり、試しに200メトールに取り組んだ際に今までにない難しさを感じた。しかし、だからこそチャレンジしたくなったという。6月に行われた全日本インカレでは同じ200メトールを専門種目としている周囲の選手との差を感じ、大きな壁に直面した。しかし、「勝ちたい」という気持ちを競技にぶつけ、壁を乗り越えていきたいと引退試合である西日本インカレに対する意気込みを語ってくれた。その西日本インカレでは予選、準決勝を通過し、決勝まで駒を進めた。決勝は7着で惜しくも表彰台とはならなかったものの、集大成と言える走りを見せてくれた。今後は陸上からは距離を置くという川上選手だが、「もし速く走れるようになりたい子どもたちが身近にいれば走り方を教えてあげようかな」とにこやかに語ってくれた。陸上競技で培った持ち前のチャレンジ精神は新たな舞台での活躍の力となるだろう。川上選手が仲の良い選手として挙げたのは、同じく短距離ブロックの尾澤侑真選手(スポーツ科学部4年)だ。中でも印象的だったと話すのは、今年の全日本インカレでの出来事。100メトールに出場した尾澤選手を応援した際、レース直後の尾澤選手から「俺の記録を見ろ!」と電光掲示板を指さすようなリアクションをされたが、結果は3着。尾澤選手のお茶目さが分かる話を披露してくれた。一方、尾澤選手は川上選手を「超ポジティブ人間」と称している。けがをしていた時期を明るく乗り越える姿を見て、ネガティブ思考だった尾澤選手も、触発されて前向きになっていったそうだ。西日本インカレでともに決勝進出を決めた時は、ハイタッチで喜びを分かち合う様子も見られた。仲間と走り切った200メトール、集大成のラストレース陸上競技部かわ かみ りん た ろう神奈川県立菅高校出身。専門は200メートルで、自己ベスト(PB)は21秒29文・構成:学生広報スタッフ「ライト」小山昌哉、宇都亜衣菜、岡田美虹● 予選(9月13日)10組2着 21秒36● 準決勝(9月14日)2組4着 21秒38● 決勝(9月14日)7着 21秒33(左から)尾澤選手、川上選手大会結果大学4年間のエピソード川上凜太朗選手(スポーツ科学部 4 年)関連記事はこちら6

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る