中京大学スポーツ_vol29
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中京大学体育会の70年知の饗宴としてのスポーツ「スポーツの文化をもっと広めたい」。そんな願いは1980年代から体育学部(現スポーツ科学部)の教員の中にあったが、当初は実現の見込みが立たず、構想の段階に留まっていた。しかし、地道な資料収集や幾度のプレ展示の実施を経て、2019年にスポーツミュージアムがオープンした。スポーツミュージアムでは7月19日より、第11回企画展「中京大学体育会の70年」が開催された。この展示では、過去から現在までに活動している体育会の部活動を写真とともに紹介しており、その迫力は圧巻だ。また、各部活動の優れた成績を年表形式で振り返り、トロフィーや優勝カップの一部も展示された。中京大学体育会は1957年以降、毎年必ずどこかのクラブが学生チャンピオンに輝いていることが驚きである。企画展コーナーだけでも楽しむことができるが、常設展示と合わせて観賞することで、さらに中京大学のスポーツの歴史について知ることができる内容となった。スポーツミュージアムの常設展示には梅村学園に関わりのあるオリンピアンやパラリンピアンのパネルが並ぶ壁面ウォールや、寄贈や体育会70年の歴史が結集文・写真・構成:学生広報スタッフ「ライト」江口未桜、松下萌寄託などによって集められた貴重なスポーツ関連品の数々が展示されている。ミュージアム全体を通して、中京大学の枠を越え、当時の社会的状況やスポーツと人の関わりの変化についても学べる。第11回企画展は11月7日に終了したが、現在は新たな企画展が始まっている。テーマは「ボール」。この企画展では、同じボールであってもスポーツによって形や重さ、特性が異なることを比較しながら学ぶことができる。また、学芸員課程を受講している学生が協力し合い制作したパリ2024五輪の展示も行っている。スポーツミュージアムの学芸員を務める冨田幸祐先生(スポーツ科学部講師)は、「今後も発展していくスポーツミュージアム。ぜひ足を運び、スポーツの魅力を体感してみてほしい。」と話していた。企画展について解説する冨田学芸員6

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