附属高校の最新ニュースをお届け!無敗の女子高生―岩口紗藍選手の挑戦文・写真・構成:学生広報スタッフ「ライト」伊藤光汰、石井莉子、桑原一貴島田麻央選手、中田璃士選手が世界大会で金メダル©共同通信社©共同通信社中京大中京高校に在学中のフルコンタクト空手・岩口紗藍選手(3年)は、中学3年生から大会無敗を誇る実力者であり、IBKO極真ワールドカップ空手道選手権大会にも出場している。本来、岩口選手は高校生18歳以下のクラスで戦うのだが、これまでの戦績が高く評価され、特別に一般のクラスへの出場が認められた。そして、その舞台で見事に優勝を果たした経歴を持つ。この快挙を成し遂げた背景には、勝利への強い意志があった。そんな岩口選手に学生広報スタッフ「ライト」がインタビューした。岩口選手が空手をはじめたきっかけは、師範である父親の影響だという。4歳のころ、空手が何をするものなのか分からなかったが、父と一緒にいたくて道場についていき、空手の稽古に参加するようになった。その中でフルコンタクト空手の楽しさに気づいていったという。岩口選手は現在の目標について、「一生全勝」と力強く答えてくれた。「中学3年生から無敗を続けているので、この記録を更新し続けたい。ここまで来ると、負けたら恥ずかしい」と語る。大会に向けて練習を重ねる中で、直前まで調子が上がらないことがあるという。しかし、落ち込まずに前向きに取り組み、昨日よりも少しでもできたことを見つけるよう心掛けているそうだ。岩口選手は状況を切り替える強さを持っている。練習中に意識していることについては、「考えて動くようにしています」と話した。単に体を動かすだけでなく、具体的に気を付けるポイントを設定し、練習に臨んでいる。このように、練習を通じて意識的に改善点や小さな目標を見つけ、少しずつ自分の技術を高めていく姿勢が、岩口選手の強さを支えている。最後に、夢や目標に向かって努力している人へのアドバイスとして、「大きな目標を立てたら、それに向かって小さな目標を作ることが大事です。すぐ達成できるものを設定して、一歩ずつ進んでいくのが成功への道だと思います」と語った。岩口選手の強さの秘訣は、日々の戦略的な努力と「勝利」への強いこだわりにある。これからも彼女の活躍に注目したい。世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会2025の女子シングルで、島田麻央選手(2年)が史上初の大会3連覇を達成し、フィギュア界に新たな歴史を刻んだ。島田選手は、ショートプログラム(SP)で74・68点を記録し首位に立ち、フリースケーティング(FS)で156・16点を獲得。合計230・84点で2位を大きく引き離し、見事3度目の金メダルに輝いた。また、同大会男子シングルでは中田璃士選手(2年)が優勝を果たし、その実力を世界に示した。学生広報スタッフ「ライト」は大会後、中田選手へ直接インタビューすることができた。試合の感想について中田選手に尋ねると、「うれしさよりも悔しさが勝つ試合でした」と率直な思いを語った。「力を発揮しきれなかったのが悔しかったです」と、FS冒頭の4回転ジャンプのミスを悔やむ様子が見られた。しかし、「ジャンプのミスを引きずらず、切り替えることができたのは良かった」と振り返った。国際舞台で戦う上で意識していることについては、「自分に100%集中して優勝を目指すことを意識して頑張っています」と力強く答えた。そのために、試合前は相手選手の曲や得点を聞かず、自分に集中することで緊張を抑えているそう。最後に、10年後の自分について尋ねると、「憧れられる存在になっていたい。そのために、アスリートとしてかっこいいと思われるように練習に励んで、結果を残したいと思います」と強い意志を見せた。憧れの選手として中京大中京高校卒業生の宇野昌磨さんの名前を挙げ、「挑戦する姿がかっこいいと思っています」と語った。島田選手、中田選手ともに2026年のミラノ・コルティナ五輪に出場できる年齢に達しておらず、シニアデビューはもう少し先になる。彼らの活躍にこれからも期待を寄せたい。 いわ ぐち さ ら しま だ ま お なか た り お14
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