文・写真・構成:学生広報スタッフ「ライト」宇都亜衣菜、青山未夢、大石和佳奈、酒井梨奈競技に復帰する道を選んだ。中京大学女子ソフトボール部は、全日本インカレで二度の優勝経験を持つ強豪だ。その強さの背景には、実戦を想定した戦術的なトレーニングがある。技術向上だけでなく、試合を想定した「考える力」を鍛える練習が徹底されている。また、ウエイトトレーニングの負荷も高く、体力・筋力の強化が欠かせない。そして、名物トレーニング「猿投山ダッシュ」では、大学付近にある猿投山を駆け上がるという過酷なメニューが課され、選手たちは精神的・肉体的に大きく成長している。また、中京大学女子ソフトボール部の選手たちは寮生活を送っており、競技に集中できる環境が整っている。寮生活では、ソフトボールだけでなく、生活習慣や人間関係の面でも成長する機会が多い。お互いの生活スタイルを学びながら、チームワークを深めているのだ。週6日の練習に励む中、束の間のオフにはチームメイトとバーベキューやぶどう狩りに出かけるなど、リフレッシュの時間も大切にしている。チーム全体に広がるポジティブなマインド今シーズンのチームの特徴として、試合や練習の苦しい場面でも前向きに取り組む選手が多いという。村田選手もその一人で、スポーツ科学部4年。三塁手としてクリーンナップを担い、長打力を武器に勝負強い打撃を誇る。ウエイトトレーニングを好み、日々の練習でさらなるパワーアップを図る努力家。2024年シーズンには大学アジアカップで大学日本代表に選出され、チームの優勝に大きく貢献した。選手プロフィールたけ だ まな か竹田愛佳スポーツ科学部4年。遊撃手として堅実な守備を誇り、打撃では繋ぐバッティングで下位打線を支える。ランニングメニューやウエイトトレーニングを好み、「辛い練習であればあるほど好き」と語るほどの練習の鬼。2024年シーズンは竹田選手とともに副主将を務め、中京大学女子ソフトボール部のインカレ準優勝に大きく貢献した。むら た りょう か村田涼香「しんどいメニューをすることは苦ではなく、むしろ好き」と語るように、困難を乗り越えることを楽しむ姿勢がチーム全体に浸透している。その意識の広がりによって、厳しい場面でも前向きに取り組む雰囲気がチーム全体に根付いているようだ。2025年シーズンに向けた日本一への挑戦「日本一、全ての試合で勝つ」と力強い言葉で今後の目標を語った。練習試合でも一度も負けないように勝ち続けることで、全日本インカレや皇后杯での優勝をつかむという強い決意を持っている。昨年の皇后杯準決勝では、本大会で優勝を果たしたJDリーグのチームにコールド負けを喫し、悔しさを味わった。しかし、その試合でJDリーグの選手たちの打球の速さやミート力を直に感じることができ、大きな収穫を得た。彼女たちはこの経験を糧に、2025年シーズンでは負けなしの「日本一」を目指して戦っていく。2024年シーズン、中京大学女子ソフトボール部は大学ソフトボール界において確固たる地位を築いた。2025年シーズンはさらなる高みを目指し、「負けなしの日本一」という大きな目標に向かって挑戦を続ける。彼女たちの戦いは、まだまだ続く。6
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