Discussion Paper No.1407

Abstract :
三重県を事例として県内を5地域に分けた2005年県内地域間産業連関表を作成した。 愛知県の2005年県内地域間産業連関表の推計方法と同様、 186部門による小地域産業連関表の作成と、グラビティ・RAS法による部門別県内地域間交易の推計に基づいている。 作成した三重県内5地域間産業連関表をもとに、5地域40部門(経年比較の場合のみ34部門)に集計した上で、 各地域の産業構造の特徴、スカイライン図からみた地域特性、付加価値の帰着からみた地域間相互依存関係、 2000年-20005年の経年比較からみた推計精度を検討した。 そこから、北勢地域の「化学製品」「石油石炭製品」「電気機械」「電子部品」「自動車」など、 中勢地域の「電子部品」やサービス部門、南勢地域の農林水産部門や観光に関連する「対個人サービス」、 伊賀地域の「パルプ・紙・木製品」「プラスチック製品」「陶磁器」、東紀州地域の「林業」「漁業」「電力・ガス・水道」部門などの優位性、 各地域の産業構造と県内地域間交易構造の特徴を確認することができる。