CHUKYO SEEDS

中京大学シーズ集は、国、地方公共団体、企業等との受託共同研究を通じて研究成果の社会実装をゴールとした連携活動を実施している研究者を中心に、科学技術研究の種(シーズ)、新たな産業の芽となる研究を紹介するものです。産業界に限らず、社会のあらゆる方の研究、課題解決等にご活用いただきたいと考えております。ご紹介する研究に関心を持ってくださった皆さまには、詳細なご説明やご相談をさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

Message学長メッセージ

 中京大学は1954年に開学し、10学部を擁する総合大学として、開学70周年を迎えました。校訓「真剣味」、建学の精神「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」は、水戸の藩校であった弘道館の「文武不岐」の精神に基づくもので、「学術の場では学術の研鑽とともにジェントルマンシップ、レディシップを醸成陶冶する」ことを掲げ、社会の多様な課題に対応した研究活動を推し進めています。
 2024年度からは、新たな長期計画「NEXT10 2033」を始動させたところであり、教育、研究、国際化、学生支援、社会連携・社会貢献という5つの骨子を掲げ、「挑戦する大学」としてのさらなる飛躍を目指しております。
 研究に関しては、建学の精神に基づいた本学の専門知・総合知による研究の推進、研究支援体制のさらなる充実を進めるのに加え、国や地方自治体、企業、他大学など外部機関との相互連携の強化を図ってまいります。また社会連携・社会貢献においては、社会連携による新たな「価値」の創造、本学を核とした共学・共創コミュニティの形成、大学スポーツを軸とした地域社会の活性化を目指し、社会と協働する教育研究機関としての貢献をいっそう高めていく考えです。
 「中京大学研究シーズ集」では、本学の産官学連携に対する考え方とともに、本学研究者の最新の研究情報を掲載しております。多くの方々に目を通していただき、社会の発展に資するオープンイノベーションの実現に向け、検討していただければ幸いです。

学校法人梅村学園総長・理事長
中京大学長 梅村 清英

Message副学長メッセージ

 中京大学では教員および大学院生等の研究が実のある成果を創造するために、多方面から支援を行っております。本学には異なる分野の10学部があることからも分かるように、研究分野は実に多彩であり、人文科学、社会科学、自然科学などがあります。その中には各分野に特化した先進的な研究もありますし、分野の垣根を超えた包括的な研究もあります。これらの研究を後押しするための方策の一つとして、学内には人工知能高等研究所、経済研究所、体育研究所等の7つの研究所を構え、さらにそれらを統合する機関として先端共同研究機構を備えております。
 大学における研究の主目的の一つは教育に還元することであり、授業や研究活動を通じて次世代を牽引するイノベーティブな学生を育成しております。もう一つは社会に還元することであり、産官学連携、社会連携という形を通じて、産業界を含む社会全体に直接的に貢献しています。本学では特に若手研究者への当該活動への参加を積極的に促進し、大学全体での取り組みを目指しています。
 ここ中京圏は、製造業を中心に多くの企業が所在しており、日本の中心部として国際的な情報発信に強みをもつエリアであることから、かねてより産官学連携の機会が多く、活発化しやすいという背景があります。そのなかで本学では、建学の精神にも示されているように、学術、研究をきわめて重要なものと位置づけ、産学連携を強力に推進しています。
 この冊子には、本学の多彩な研究シーズの中から自然科学分野の代表例となる研究シーズを掲載しています。ぜひ一つひとつの研究成果をご覧のうえ、皆様との研究交流の端緒としてご活用をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

中京大学副学長 梅村 義久

中京大学の産官学連携

中京大学は、教育・研究に並ぶ大学の基本使命である社会との連携の推進にあたり、産官学における交流の核となり、大学に集積された知的財産・研究シーズを活用した連携活動による学術の涵養、社会生活・文化の向上、産業の振興への寄与を目的とした「中京大学産官学連携ポリシー」のもと、以下を実現していきます。

1研究成果による社会貢献

企業及び国・地方公共団体等との連携を推進することにより、中京大学の教育・研究で得られた成果をもって社会に貢献していく。

2地域連携による産業・文化への貢献

地域社会との交流・連携を強化し、中京大学の知的財産や研究シーズを活用することに努め、生活・文化の向上と産業の振興に貢献していく。

3グローバル化の推進による教育・研究の強化と産業への貢献

産官学等とのグローバルな連携を推進することにより、中京大学の教育・研究を強化し、産業の国際競争力向上に貢献していく。

4人材育成

産官学等との連携活動を通じて、社会の発展に貢献できる人材を育成していく。

5知的創造サイクルの形成と活性化

産官学等との連携により得られた知的財産を社会に還元し、知的創造サイクルを円滑に機能させていく。

6コンプライアンスとアカウンタビリティー

高い透明性と公平性をもって産官学等との連携活動を行い、社会への説明責任を果たしていく。

産官学連携の推進体制

共同研究

本学の研究者と連携相手先(企業・国・地方自治体等)とが、同一の研究テーマを分担して共同で実施する形態

受託研究

本学の研究者が連携相手先からの委託を受けて研究を実施し、その研究成果を報告する形態

奨学寄付金

学術研究の奨励を目的として大学が受け入れる寄付金制度
※研究分野等を指定することが可能

産官学連携活動の流れと研究推進部の役割

相談
連携相手先が抱える課題のヒアリングと連携可能性の相談

マッチング
連携相手先が抱える課題に関連する研究分野の研究者をマッチング

面談・調整
課題解決の可能性を探るための面談と連携種別等の調整

契約締結
連携種別に応じた契約内容の合意と締結

研究実施
本学研究担当者による研究の実施
(共同研究の場合は連携相手先との共同実施)

成果報告・知財創出
研究活動の成果の報告、研究活動の過程で創出される知的財産の取扱いの調整
その他
  • 様々な分野における国内外の研究動向等の情報の取集と提供
  • 知的財産の管理と活用
  • 産官学連携におけるリスクマネジメント及び啓発活動

Index