大澤 耕史 講師
名前 | 大澤 耕史 講師 (おおさわ こうじ) |
---|---|
学位 | 博士(人間・環境学) |
出身校 | 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程 |
出身地 | 埼玉県 |
研究室 | 豊田キャンパス9号館 7階 |
ウェブサイト | 個人のウェブサイト |
自己紹介
学部生の時にユダヤ教の面白さに触れて以来、古い時代のユダヤ教の聖書解釈を中心に研究してきました。ここ数年は同時代のキリスト教の解釈との比較を行い、最近では両者の境界線に興味が移ってきました。もともと古いことが好きだったという以外にユダヤ教にひかれる理由は特になかったと思うのですが(特定の信仰を持っているわけでもありません)、いつの間にかその研究を仕事にしたいと思うようになりました。大学に入る前は、映画の字幕を書きたいとか世界の様々な言語を勉強したいなどと考えていましたが、人生何が起こるかわからないものです。
聖書解釈と聞くと非常に宗教的なもののように感じる人が多いと思いますが、実際には文学でありパズルであり、漫才や落語のような話芸でもあります。日本ではまだあまり馴染みのない分野ですが、現代でも様々な文学・映画・芸術作品等にその影響を見ることができます。現代の文化をより詳しく知るためにも、その起源や歴史的発展を知ることはとても重要です。それらの面白さや魅力も同時に伝えていけるよう頑張ります。また、イスラエルとオーストリアというあまり「メジャー」ではない国で暮らした経験を生かして、正面ではなく側面から世界を見るというような視点も、授業の中で紹介していければと思っています。
学会・公職活動
日本ユダヤ学会、京都ユダヤ思想学会、日本宗教学会
European Association for Jewish Studies, Association for Jewish Studies, World Union of Jewish Studies
主な著書・論文
- 『金の子牛像事件の解釈史―古代末期のユダヤ教とシリア・キリスト教の聖書解釈―』、教文館、2018年
- “The Interpretations of the Golden Calf Story in Exodus 32 and a New Possibility: A Comparison of Judaism with Syriac Christianity,” Proceedings of the 8th CISMOR Conference of Jewish Studies, pp. 86–94, 2015
- 「タルムードまでのユダヤ教におけるサタン像――キリスト教との比較から――」、『ユダヤ文献原典研究』第1号、5–23頁、2014年
- “Jannes and Jambres: The Role and Meaning of Their Traditions in Judaism,” Frankfurter Judaistische Beiträge, vol. 37, pp. 55–73, 2012
- 「ユダヤ文学における伝承の伝播と発展に関する一考察―JannesとJambresを例として―」、『ユダヤ・イスラエル研究』第26号、24–39頁、2012年
- 「ヘブライ語聖書における「魔術」の相関図――タルムードの議論を参考にして――」、『旧約学研究』第8号、1–19頁、2011年
- 「古代・中世ユダヤ教文献における二人の魔術師の役割」、『ユダヤ・イスラエル研究』第24号、1–12頁、2010年
担当科目
文学人間の心と言葉
基礎ゼミ
日欧比較文化論