前田 明美 特定任用准教授
名前 | 前田 明美 特定任用准教授 (まえだ あけみ) |
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学位 | 博士(地域研究) |
出身校 | 南山大学大学院博士後期課程 |
出身地 | 高知県 出身 |
研究室 | 豊田キャンパス9号館 7階 |
自己紹介
スペインの「1898年の世代」の一人であるピオ・バローハの小説やエッセイを研究しています。バローハの文章の特徴は簡潔で短い点で、スペイン語基礎文法を一通り学習すれば、辞書を片手に読むことができます。しかし作品が意味するものは単純ではありません。作者は、スペインが1898年の対アメリカ戦争に敗北し、かつての帝国の体裁を失った頃にデビューしました。祖国の窮状と未来を憂いた作家たちは「1898年の世代」と呼ばれ、文学作品を発表する傍らで、政治的メッセージを発信し続けました。100年以上前の危機の時代を生きた知識人の言葉に、これからも耳を傾けていきたいと思います。
学会・公職活動
日本イスパニヤ学会
京都セルバンテス懇話会
日本スペイン・ラテンアメリカ学会
南山大学ラテンアメリカ研究センター
主な著書・論文
・「『1898年の世代のエッセイ』-バローハを中心に-」、単著、2019年3月、『南山大学大学院国際地域文化研究』、第14号、南山大学国際地域文化研究科、pp.1-35.(35p.)
・「バローハのエッセイにおけるフィクション性の意味」、単著、2018年3月、『南山大学大学院国際地域文化研究』、第13号、南山大学国際地域文化研究科、pp.127-151.(25p.)
・“¿Los motivos o el tema? - el papel de la crónica en las novelas de Baroja”(査読付き論文)、単著、2017年5月、Cuadernos CANELA、第28号、日本スペイン・ラテンアメリカ学会、pp.8-20.(13p.)
・「アソリンのバローハ評」(査読付き論文)、単著、2017年4月、『スペイン学』、第19号、京都セルバンテス懇話会、pp.51-66.(16p.)
・「ピオ・バローハ」、単独、2011年1月、『スペイン文化事典』、川成洋・坂東省次編、丸善、pp.442-443.
・ピオ・バローハ 『知恵の木』、単訳、2009年5月、水声社、331 p. (Pío Baroja, El árbol de la ciencia)