矢吹 康夫 講師
名前 | 矢吹 康夫 講師 (やぶき やすお) |
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学位 | 博士(社会学) |
出身校 | 立教大学大学院社会学研究科 |
出身地 | 岡山県 |
研究室 | 豊田キャンパス9号館 6階 |
ウェブサイト | 個人のウェブサイト |
自己紹介
私は、アルビノという、全身のメラニン色素を作れない遺伝性疾患の当事者で、人とは違うことでいろいろと釈然としない経験をしてきました。
けれど、そうした経験をうまく言語化できなかった頃は、黙ってがまんするしかなく、文句を言ったり反論したりすることはありませんでした。
そんな私にとって、それまでイラついたムカついたりしていたことは、個人的な悩みではなく社会的な問題なのだと気づかせてくれたのが障害学であり社会学でした。
それからは、障害学・社会学の視点を用いてアルビノを対象に当事者研究に取り組み、その後は、病気や怪我によって「ふつう」とは異なる外見になった人たちの経験や、より広く外見に基づく差別(ルッキズム)について研究をしています。
授業では、個人的な経験を社会的な文脈に位置づけ直すためのものの見方を紹介していくので、なにかと生きづらい現代社会を生き抜くヒントにしてもらえたらと思います。
学会・公職活動
障害学会、日本オーラル・ヒストリー学会、日本社会学会、関東社会学会、日本顔学会
主な著書・論文
分担執筆『レイシャル・プロファイリング──警察による人種差別を問う』大月書店、2023年
単著『履歴書の顔写真が採用選考の判断に及ぼす影響──企業人事を対象とした履歴書評価実験の結果概要の報告』2021-22年度科学研究費補助金研究成果報告書、2023年
分担執筆『コロナとアカデミア』雷音学術出版、2022年
分担執筆『〈当事者宣言〉の社会学──言葉とカテゴリー』東信堂、2021年
単著『私がアルビノについて調べ考えて書いた本──当事者から始める社会学』生活書院、2017年
分担執筆『排除と差別の社会学(新版)』有斐閣、2016年
分担執筆『最強の社会調査入門──これから質的調査をはじめる人のために』ナカニシヤ出版、2016年
分担執筆『ライフストーリー研究に何ができるか──対話的構築主義の批判的継承』新曜社、2015年
このほか論文などは、上記「個人のウェブサイト」のリンク先で全文を公開しているものもあるので、関心があれば読んでみてください。