日付 | 2012年11月20日(月) |
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講演者 | 反貧困ネットワーク事務局長 NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長 湯浅 誠 氏 |
タイトル | 「私たちの未来を考える~自殺・貧困・無縁」 |
場所 | 921教室 |
法学部では、11月20日(火)午後1時40分から名古屋キャンパス9号館921講義室において、反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長の湯浅誠氏を講師に招き、「私たちの未来を考える~自殺・貧困・無縁」とのタイトルで学術講演会を開催した。講演会には、学生・院生・教員だけでなく学外からの来聴者も多数あり、湯浅氏の講演に熱心に聞き入った。
湯浅氏は、いま、私たちがどのような社会に生きているのかを、データ等を示しながら話された。すなわち、結婚したいと思っている人が結婚できない未婚率の高い社会、自殺者の数が他殺死、交通事故死よりかなり多く、死因のトップを占めている社会、世界がいまだかつて直面したことのない超少子・高齢社会である。湯浅氏は、このような社会状況の下で、私たちが、変なことが起きている社会に生きていることを認識する必要性、不都合なことを認める強さを持つ必要性について述べられた。そして、世の中を変えていくために政治にどのように関わっていくべきなのかについても言及し、選挙権を手にしたばかりの学生たちにとって考えさせられるメッセージを送ってもらった。
湯浅氏の講演をきっかけとして、私たち一人一人が、自らの問題として、日本社会でいま起きている問題を考え、取り組んでいかなければならないことを改めて気づかされたように思う。
(法学部教授 杉島由美子)