学術講演会・学術交流・法談会

法学部では、10月20日（月）午後1時10分から名古屋キャンパス9号館921教室において、北星学園大学社会福祉学部の中川純氏を講師に招き、「障害者雇用とソーシャルインクルージョン：できると信じるか、信じないか」とのタイトルで学術講演会を開催した。講演会には、200名以上の学生・院生・教員が参加し、中川氏の講演に熱心に聞き入った。

この講演において中川氏は、まず、中京大学出身であるご自身の自己紹介から始められ、続いて現在の研究テーマである「障害者雇用」の問題について、日本における障害者雇用政策の現状を概観し、その課題を指摘された。その上で、オーストラリア、カナダの障害者雇用政策の現状、カナダにおいて障害者就労を積極的に行っている企業の実例を紹介された。そして、「『できる』と思うか、『できない』と思うか？　その気持ち次第で、未来は変わる。」とのメッセージで講演を締めくくられた。

「障害者の権利に関する条約」が批准された年に「障害者雇用」について考える機会を持てたことを通して、多くの学生がこの問題について理解を深めることができたのではないだろうか。また、研究者として活躍する先輩による講演であったことは、学生にとって、大きな刺激になったと思われる。

（法学部教授　杉島　由美子）