日付 | 2014年12月5日(金) |
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講演者 | 弁護士 後藤 昌弘 氏 |
タイトル | 「知的財産権の裏話」 |
場所 | 中京大学名古屋キャンパス9号館923教室 |
法学部では、12月5日(金)午後1時10分から、名古屋キャンパス9号館923教室において、弁護士の後藤昌弘氏を講師に招き、「知的財産権の裏話」とのタイトルで学術講演会を開催した。講演会には、学生・院生・教員だけでなく学外からの来聴者もあり、約150名が後藤氏の講演に熱心に聞き入った。
この講演において後藤氏は、まず、ノーベル賞の対象となった「青色発光ダイオード」を話題として取り上げ、これをめぐる特許訴訟の話から始められた。そして、特許権、実用新案権、意匠権、商標権などの知的財産権の基礎知識について、「特許公報」「実用新案公報」等の資料を使いながら説明された。さらに、実際に起きた知的財産をめぐる紛争について、上記資料と紛争の対象となった物(買い物かご)を手に取りながら問題点を示された。このほかにも、いくつかの具体的な事件について、わかりやすく解説された。
なかなか身近な問題としてとらえにくい知的財産の問題を、資料や実物を示しながら具体的に話をされたことにより、聞き手は、知的財産への理解を深めることができた。知的財産に関する知識は、現代社会において、ますます重要になっていくであろう。そのような中、この講演会は、学生のこの問題への関心を高める良い機会となったように思う。
(法学部教授 杉島 由美子)