日付 | 2016年2月9日(火) |
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講演者 | 上智大学国際教養学部准教授 サーラ スヴェン(Sven Saaler)氏 |
タイトル | 「東アジアとヨーロッパにおける『戦後70周年』」 |
場所 | 中京大学名古屋キャンパス9号館第1会議室 |
法学研究科では、2016年2月9日(火)午後3時より、名古屋キャンパス9号館第1会議室において、上智大学准教授のサーラ スヴェン(Sven Saaler)氏を講師に招き、「東アジアとヨーロッパにおける『戦後70周年』」と題する学術講演会を開催した。
2014年から2015年の間に、世界中で第一次世界大戦・第二次世界大戦をめぐる記念行事が数多く行われた。西欧諸国の記念式典では、戦没者が慰霊され、戦争について深い反省が改めて表明された。英米では、その戦争の「栄光」が強調され、軍隊が式典において重要な役割を果たした。中国とロシアでは、大規模な大軍事パレードが行われた。なお、敗戦国のドイツと日本での式典では、軍事的な要素は殆どみられなかったのだが、その式典・行事の内容はかなり異なっており、両国が戦争の記憶に関してますます違う方向に向かっていることが、明らかになったと思われる。講演では、2014年の第一次世界大戦勃発の100周年記念事業を参考にしながら、日本とドイツを中心に、2015年の第二次世界大戦70周年記念事業を分析した。
会場には院生、教員20名近くが参加し、質疑応答も活発に行われ、院生のみならず教員にとっても大変有意義な講演会となった。
(法学研究科長 檜山幸夫)