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学部紹介

学部の歴史

中京大学現代社会学部の前身は1986年4月に開設された中京大学社会学部です。「社会学部設立趣意書」に記された学部の目的と方針は、次の通りです。

目的

1
社会生活に関する諸科学を総合化する研究体制の整備
2
社会変動に翻弄されない人材の育成

方針

1
学科の枠を設けない
2
演習など実習・調査を重視する
3
感受性・想像力・実践力を育成する

これらの目的と方針は今日まで受け継がれています。一方カリキュラムに関しては、改善の努力を続けてきました。以下、それぞれの時期のカリキュラムについて、開始年、構成、特徴、実践・実習に関する科目の増設を列記します。

1986年 「社会学部」設立
カリキュラム構成 5分野(社会、情報、福祉、文化、人間と教育)
特徴 「社会」について学ぶ学部
実践・実習に関する科目 2年次から4年次までの「演習」
1995年 第1回カリキュラム改正
カリキュラム構成 3分野(現代社会と社会問題、情報社会と人間関係、国際社会と比較文化)
特徴 「社会学」を学ぶ学部
実践・実習に関する科目 調査研究法(1995年)、国際理解教育論(2000年)
2002年 第2回カリキュラム改正
カリキュラム構成 現代社会、市民福祉、メディア文化
特徴 「市民社会」を柱とする学部
実践・実習に関する科目 市民活動各論(2003年)、インターンシップ(2005年)、社会調査士課程(2005年)
2007年 第3回カリキュラム改正(学部改組「現代社会学部」発足)
カリキュラム構成 メディア表現、グローバル化と文化、心のケアとサポート、共生と福祉、環境とまちづくり、教育・家族とライフコース
特徴 「フィールドワーク」「プラクティス」「プレゼンテーション」の連携
実践・実習に関する科目 ドラゴンズ・プロジェクト(2006年)、コミュニケーションスキル(2007年)
2015年 第4回カリキュラム改正
カリキュラム構成 4専攻(社会学、コミュニティ学、社会福祉学、国際文化)
特徴 キャリア教育と社会学教育との統合
実践・実習に関する科目 キャリア構想レクチャー、キャリア構想ケーススタディー、社会構想学

さて、度重なるカリキュラム改正を、社会学部設立時の目的と方針に照らして、まとめておきましょう。

目的1:社会生活に関する諸科学を総合化する研究体制の整備

設立時には総花的でしたが、「社会学」を軸として、心理学、社会福祉学、文化人類学等が連携するものへと変化しました。

目的2:社会変動に翻弄されない人材の育成

この点は、設立時以来一貫して、強く意識されています。2015年度スタートのカリキュラムでは、キャリア教育を学部教育の一環として組み込み、望ましい社会を構想する力を育む「社会構想学」を必修としました。

方針1 学科の枠を設けない

この点も設立以来保持されています。2015年度から4専攻制となりますが、これは「なにを専攻したか」を明確にするための改正です。

方針2 演習など実習・調査を重視する

社会調査士課程を導入したほか、実習・調査にかかわる科目を次々に開設するなど、この方針を反映する改正を積み重ねてきました。

方針3 感受性・想像力・実践力を育成する

この方針も設立以来強化し続けています。2015年度からの新しいカリキュラムで導入される「社会構想学」は、学問的な研究・調査を卒業後の生き方につなげる試みです。

以上、カリキュラム改正の歴史を振り返りながら、現代社会学部の特徴を記しました。現代社会学部は、社会学、心理学、社会福祉学、文化人類学の第一線の研究者が、熱意をもって教育に取り組み、すぐれた人材を育成してきました。教員一同が、これまでの経験に基づいて練り上げたカリキュラムで、「社会変動に翻弄されない」たくましさを身に着けてください。