法学部の入門科目を紹介します。
法学という学問分野は、はじめて勉強する者にとっては、ある種の「とっつきにくさ」を感じる分野かもしれません。
この講義では、法学をはじめて勉強する学生に対して、基本的なイメージ・用語・ものの見方と考え方といった内容を、一から丁寧に解説します。この講義で、法学の基礎となる内容をしっかりと習得しておけば、これ以降に学習するさまざまな専門科目の内容が理解しやすくなるでしょう。
この講義では、民法や商法といった私法の専門科目を本格的に学習するための入門科目として、私法の基盤となる「民法」の基礎的内容を学びます。民法については、1年生の秋学期から分野ごとに民法ⅠからⅤまでの専門科目が順番に配置されていますが、それらの体系的な専門学習に入る前に、各分野の枠にとらわれない事例アプローチ的な観点から民法全体を眺望することのできる場を設けることで、その後の専門科目の学習をより効果的なものにすることを目的としています。
普段はあまり意識しないかもしれませんが、私たちの日常生活は「法律」で溢れています。電車で学校に通うとき、コンビニでお昼ご飯を買うとき、一人暮らしを始めてマンションの一室を借りるとき、銀行に預金をしたり引き出したりするとき、結婚や離婚をするときなど、この他にも日常生活の様々な場面で、民法はそのルールを定めているのです。この講義を通して、民法と日常生活のかかわりを学んでください。法律知識を自ら自由に使いこなせるようになることの面白さを体感してもらえると思います。
法学部では法律について学ぶと同時に、その法律を作り出す営みである政治についても学んでいくことになります。政治を対象とする学問を総称して「政治学」といいます。
政治学の中には、研究対象によって細分化されたいくつかの学問領域が存在しています。たとえば、政治の歴史を対象とする「政治史」、国家間の関係に焦点を当てる「国際政治」、行政組織の活動を扱う「行政学」などです。本講義は、異なる専門領域をもつ複数の教員が、それぞれの専門領域についての入門レベルの講義を行うことによって、学生が政治学の全体像を把握し、それぞれの領域の専門科目における講義内容をスムーズに理解できるようになることを目的とします。
法学部で法学・政治学を専門的に学ぶためには、その前提としての文章読解力・授業理解力・文章力のレベルアップが必要不可欠です。
そこでこの講義では、法学部生に求められる①テキストなどの専門書を正確に読みあるいは専門的な講義を正確に聴いたうえで、②その要点を的確にまとめて、③簡潔かつ明快なレポートや論述答案を作成する能力を身につけるのにふさわしい、実践的なプログラムを提供します。法学部で専門科目を本格的に受講するための導入科目ともいえるこの講義をしっかりと受講すれば、法学・政治学の専門的内容がより深く理解できるようになるでしょう。
法学部での学習内容を、卒業後のキャリアにいかすためにはーー??。
この授業では、社会の第一線で活躍中のさまざまな社会人(地方公務員・国家公務員一般職・国家公務員総合職(キャリア官僚)・メガバンク中堅行員・外資系企業幹部など)、難関公務員や有力民間企業に内定を勝ち取った法学部4年生の先輩たち、手厚い就職支援体制を運営している本学職員(資格センター・キャリアセンター・国際センター)による具体的な体験談・貴重な情報・有意義なアドバイスを聴いて、受講生の皆さんが、①有意義な学生生活の具体的イメージを獲得し、②自分なりのキャリア形成の「軸」を考え、③進路選択における重要なポイントを発見して、実際に行動するための「きっかけ」や「コツ」を提供することを目的としています。この授業を主体的・積極的に受講して、具体的にイメージされた有意義な学生生活を送ることができれば、皆さんが目標とする魅力的な職業に就いて理想的な社会人生活が送れることは間違いないでしょう。