この授業では、最初に、国際関係論(International Relations:IR)の主要課題である日本の人権外交、多文化共生及び難民支援に関する基礎知識を学んだ後に、国家公務員・地方公務員・NGO/NPO構成員・弁護士として、実際に日本の人権外交、多文化共生及び難民支援を実践してきた講師がそれぞれの関係する分野の現状と課題に関する講義を行い、授業内容に関する理解を深めさせました。(なお、講師のご所属は授業当時のものです。)
5月10日(14:55~16:25)
日本の出入国在留管理行政に対する理解を深めるため、法務省大阪法務局(元法務省大阪入国管理局)の大西広之さんに、日本における国籍、パスポート及び出入国管理行政の実務について、ご自身の実務の体験を交えながらお話しいただきました。
5月17日(14:55~16:25)
日本の出入国在留管理行政に対する理解を深めるため、法務省大阪法務局(元法務省大阪入国管理局)の大西広之さんに、在留資格総論および在留資格各論(入管法別表第一の一~五の表・入管法別表第二・入管特例法)について、ご自身の実務の体験を交えながらお話しいただきました。
5月24日(14:55~16:25)
アムネスティ・インターナショナルの活動及び人権問題に対する理解を深めるため、アムネスティ・インターナショナル日本の久富惠雄さんに、アムネスティの歴史、アムネスティ・インターナショナル日本の概要、そして日本における人権問題について具体例を交えながらお話しいただきました。
5月31日(14:55~16:25)
日本国内における外国人の人権に対する理解を深めるために、弁護士の宮崎真さんに、出入国管理及び難民認定法の改正、在留資格、特定技能と技能実習、そして在留にかかわる問題(子どもの教育、定着と在留特別許可・退去強制と長期収容)についてお話しいただきました。
6月7日(16:40~18:10)
日本政府のアイヌ政策に対する理解を深めるために、国土交通省北海道局総務課アイヌ施策室の磯野哲也さんに、アイヌの人々・文化と歴史、我が国のアイヌ政策の概要および最近のアイヌ政策の動向について、2019年5月に施行されたアイヌ施策推進法(アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律)の内容も交えながらお話しいただきました。
6月14日(14:55~16:25)
愛知県における多文化共生に係る施策に対する理解を深めるため、愛知県多文化共生推進室の久保田健吾さん(中京大学法学部卒業生)に、愛知県の外国人の状況、新たな在留資格(特定技能)、あいち多文化共生推進プラン2022および多文化共生に対する愛知県のテーマ別取組(教育、労働、医療、日本語)についてお話しいただきました。
6月14日(14:55~16:25・16:40~18:10)
日本の難民認定制度に対する理解を深めるために、履修者がグループに分かれ、ワークショップ形式で難民申請の疑似体験をした後に、名古屋難民支援室の羽田野真帆さんに難民の定義、日本における難民申請の現状について、難民申請希望者を支援する立場からお話しいただきました。
7月5日(14:55~16:25)
日本の難民認定制度の現状に対する理解を深めるために、弁護士の川口直也さんに、「難民」の定義、難民認定手続および現在の日本の難民認定の問題について、関連する新聞記事やご自身が担当された難民認定裁判での体験談などをもとにお話しいただきました。
7月12日(14:55~16:25)
日本の難民支援の現状について理解を深めるため、名古屋難民支援基金の津田秀一さんに、日本に来た難民の苦難、入管収容施設(参観・面会)、病院護送時の手錠・腰縄問題、具体的な難民の事例(エチオピア、スリランカ、ネパール、トルコ等)および難民裁判例について、ご経験を踏まえつつお話しいただきました。