法実践プログラム(LPP)

法実践講義Ⅱ-2(日本の出入国在留管理)

この授業の内容

概して机上のみで語られがちな国際関係論を、日本国内で実践的に捉える上で必要不可欠な具体的事例である、日本の出入国在留管理や難民問題などを、「理論と実践の両立」の観点から、国家公務員・地方公務員・弁護士・行政書士・NGO/NPO関係者といった外部講師の方々を招き、現場の生の声を履修生に伝え、国際関係のリアルを学びます。

この授業は、単なる知識の習得に留まらず、あなたの視野を広げ、今後の自身の生活やキャリアに活かすことができます。法律を「学ぶ」から「使う」へ、実際に「法を現場で使いこなす力」を一緒に鍛えてみませんか?多くの学生の参加をお待ちしています!!

この授業の特徴

  • 出入国在留管理や難民問題などの多様なテーマについて検討することができる
  • 国家公務員・地方公務員・弁護士・行政書士・NGO/NPO関係者といった、実際にこの分野の第一線で活躍されている外部講師の方々による、それぞれの専門分野における現状と課題に関する講義を受けられる
  • 各分野の実務家から直接フィードバックを受けられる
こんな学生におすすめ
  • 国際的な問題に関心がある人
  • 多角的な視点から物事を検討する能力を身につけたい人
  • 自ら情報を精査する力を身につけたい人
  • 将来公務員・弁護士の仕事を目指している人
  • 現場で活躍する実務家から直接学びたい人

応募方法

本授業は選抜制です(成績・志望動機等を書く必要があります)ので、興味がある方は申し込みを忘れずに行ってください。

2025年度の講師(授業回順:ご所属は授業当時のものです)。

  • 大西広之さん(法務省大阪法務局)
  • 浅川晃広さん(ノーザンモースト行政書士事務所、難民審査参与員)
  • 中村克成さん(愛知県 社会活動推進課 多文化共生推進室)
  • 鵜飼真助さん、サムソノバ・テチアナさん(名古屋市 国際交流課)
  • 久富惠雄さん(公益社団法人 アムネスティインターナショナル日本)
  • 羽田野真帆さん(特定非営利活動法人 名古屋難民支援室)
  • 川口直也さん(弁護士)
  • 宮崎真さん(弁護士)

履修者の声(一部抜粋)

  • 本講義では、出入国管理の現状や難民問題について多岐にわたる業務の専門家からの講義によって様々な視点から学ぶことが可能です。私自身、この講義を履修したことによって曖昧であった点が段々と分かるようになり、様々な目線から現状を捉えることが出来るようになりました。先生も博識で優しく、質問や相談も非常にしやすい環境となっており、しっかりと自分の成長を実感できる講義でした。
  • この授業の特徴は、専門家の方の話を聞くことができることです。国家公務員・地方公務員・弁護士・行政書士・NGO/NPO関係者といった多方面の方の話を聞くことができるため、公務員、民間を問わず将来社会において役に立つ知識を得ることができます。私は授業を受けたことで進路を決めることができました。私にとって、出入国管理や難民問題などは、なかなか普段の生活の中では触れることのできない分野でしたが、この授業により、貴重な知識を得ることができました。国際関係を学びたい方はぜひ受講することをお薦めします。
  • この授業では、国際関係について実際に現場で働く方々からのお話を直接聞くことができます。私は古川ゼミで国際関係を学んでいる身ですが、国際関係の実情について、古川先生以外の専門家の方からお話を聞く機会がありませんでした。しかし、この講義を受講して、貴重なお話を聞くことができ、普段テレビやネット、新聞で目にするニュースで取り上げられる問題に対して、多様な視点から検討し、一つの結論にこだわらずに考えられるようになりました。特に、日本の難民支援に関する授業は、日本の難民認定制度の実情や課題が非常にわかりやすく見えてきて、討論を踏まえて理解を深めることができました。国際関係を自分の視点以外から詳しく学びたい方に、お勧めの授業です。
  • この授業は、国際関係論の視点から、日本の出入国在留管理制度や難民支援、多文化共生といったテーマについて、実務家や現場の専門家から直接学ぶことができる、非常に貴重な授業である。この授業には、法務省で働く実務者に加え、名古屋市国際交流課や愛知県多文化共生推進室の担当者、そして難民支援に取り組むNPO法人「名古屋難民支援室(DAN)」の代表、さらには現職の弁護士・行政書士も講師として登壇した。特に印象深かったのは、難民認定に関する制度的な硬直さや、在留資格が不安定な外国人が直面している厳しい生活状況について、具体的な事例を交えて語られた場面である。これまでニュースなどで断片的にしか知らなかった制度の裏側を、「生の声」として聞けたことは非常に大きな学びとなった。法制度を学ぶ者にとって、制度の条文や理論を知ることももちろん重要であるが、実際に制度がどのように運用され、どのような人々の人生に関わっているのかを理解することは、同じくらい大切であると、この授業を通じて実感した。国際関係や外国人政策に関心がある学生にはもちろんのこと、将来公務員や法律専門職、または国際NGO等で働きたいと考えている学生にも強く推薦したい授業である。実際の現場で奮闘する人々の話を通して得られる学びは、本やニュースでは得られない「生きた知識」であり、今後のキャリア形成にも大きな示唆を与えてくれるだろう。自らの視野を広げたい人、社会問題をより深く理解したい人にとって、この授業は最良の選択肢の一つである。

法実践プログラム(LPP)