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4専攻

コミュニティ学専攻

社会学的フィールドワークとは

現代社会のさまざまな側面を多様な視点からアプローチ。
社会学的フィールドワークを実践。

1.なぜ人は熊野をめざすのか:古道を耕す人、熊野につながる人

信仰が息づいている土地、聖地を旅する聖地巡礼。古より伝わる熊野古道の聖地巡礼は、現代においてどのように変化しているのでしょうか。森や自然に触れ親しむエコーツーリズム、健康づくりのウォーキングの旅、文化の集積に触れる旅、人とのふれあいの旅など、旅の形は時代と目的に応じて多様化しています。現代における聖地熊野への巡礼は衰退しつつあるかにみえます。しかし、それに代わって多様な目的をもった人々を、今なお熊野はひきつけています。聖地巡礼からエコーツーリズム、ヘルスツーリズムまで、多様化しつつある旅の文化を、世界遺産登録から5周年を迎えた熊野を舞台に、現地の「語り部友の会」の方と一緒にフィールドワークし、熊野を守るボランティアの世界、熊野の自然、文化、歴史とつながる人の世界をかいま見ることができました。

2.NPO法人ホース・フレンズ 枚方セラピー牧場を訪問して

2009年11月、アメリカのテキサス州、フォードフッド米陸軍基地での銃乱射事件を契機に、戦地から帰還兵たちに広がるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の存在と、帰還兵の心を癒すためにホース・セラピー(horse assisted therapy)が用いられていることを知りました。そこで、中京大学現代社会学部成ゼミナールにおいて、日本国内において心の傷を治療する目的で行われているホース・セラピーの実態を調べるための調査チームを立ち上げ、国内外におけるホース・セラピー、アニマル・セラピー、ニート・ひきこもり、PTSDなどに関する研究をレビューし、現地調査における問題関心を明らかにしました。そして、日本国内でホース・セラピーを実践している牧場をネットで検索し、そこでヒットしたのがNPO法人ホース・フレンズ事務局でした。その後、枚方セラピー牧場へのフィールド・ワークが行われました。現地調査では、ホース・セラピーの効果、ホース・セラピーによる心の傷を負った人の回復過程、牧場が枚方駅に隣接することによる近隣地域との関係などに着目しました。

■プロジェクトの流れ
調査企画
事前学習
予備調査
インタビュー調査・参与視察
収集したデータの整理・分析
事後学習
報告書作成
調査結果のプレゼンテーション