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社会福祉学専攻

学びのガイダンス:社会福祉学を学ぶ人のために

21世紀は人間の時代と言われています。

いま、20世紀に発達してきた科学や技術、社会の構造が、人間や自然を置き去りにしたものになってしまっているのではないかという疑問が強くなってきています。さらには、日本は、今後「少子・超高齢化・人口減少社会」が加速します。これまでとは異なった社会を想定したしくみづくりが急がれています。

社会福祉は人間と社会との調和、さらには社会づくりに自然を取り込み、地域を単位としたまちづくり、それを推進するひとづくりについて考えていく学問です。しかも、社会福祉は「即戦力」を必要としています。実践科学であるということが求められます。社会福祉は学ぶということと同時に、「使える」ということが必要だということです。

ですから、社会福祉を学ぶということは、学んだことを「使っていく」ということになります。「使える」ようになるためには、現実を導き出す力、分析する力が不可欠であり、事実に基づいた洞察力、判断力を必要とするということでもあります。

現代社会学部では、社会福祉を座学にとどめずに、学生一人ひとりが「使える」学びを確立していくために、演習、実習教育に充実を図ってきています。2年次のソーシャルワーク演習では、グループ学習を中心に、地域の社会福祉資源について「調べ」「まとめ」「報告する」をしていきます。自分たちの足と目を使って、地域の分析をしています。3年次では、対人援助に必要な具体的手法について、実践しながら学んでいきます。

3年、4年次の実習は、学内での実習指導を経て、実際に現場実習を行っていきます。現場での実習体験を持ち帰り、共有化しながら「自分の力」を確認していきます。こうした学びは、教員はもちろん、すでに社会福祉現場で仕事をしている先輩たちの協力を得ながら行っていきます。

すでに社会福祉の興味のある方、いやそうでもない方いろいろおられると思いますが、「人間」について学び、ひとと共に生きようと考えてみてください。人間として生まれた私たちです。まずは自分のことを充分に理解し、その自分=人間とともに生きていく方策を学ぶという分野が、社会福祉です。

社会福祉士国家資格ができ、すでに13万4千人余りが取得しています。しかしながら、社会福祉士資格を要する職域は拡大しており、決して十分ではありません。とくに超高齢化社会をむかえるこれからは、福祉・介護領域の仕事の充実が不可欠です。

ぜひ、みなさん、少々大学での学びはたいへんですが、そのたいへんさを乗り越え、資格にチャレンジして、社会で「使える」人材になっていってください。