社会には、前人未到の難解な問題が山積しています。それは国家レベルの話でもあり、もっと身近には、例えば、就職した先の会社内部での、あるいは、もっと個人的に家庭内部での話でもあります。社会に出れば、先生はいません。自分で問題は解決しなければならないのです。私のゼミナールでは、それに対応できる、問題解決能力の獲得に力を入れています。
ところで、問題は、単にそれを解決すればよいのではなく、解決へのアプローチも重要になります。もっとも合理的、効率的な方法は何なのか、ゼミでは、解決への美しさも追求していきます。
そして、学修を離れれば、ゼミは、多様な人との出会いの場であり、それぞれの人間性を育む場でもあります。ゼミの同級生は、選考の結果、ある意味で無機質な大学の中、偶然にも同じ時間を長く過ごすことになった人たちであります。その偶然がなければ、声すらもかけなかったであろう人たちと一緒になる、趣味嗜好が同じ友達やテニスサークル仲間とはワケがちがう、それがゼミです。土岐ゼミでは、社会の縮図というべきコミニティーの中で、多様性を認めながら協調性を養う、そんな人間力の獲得も重視しています。
ゼミでは、商取引法、保険法の判例研究をしています。主に企業間取引に生じた、最近の紛争例(判例)を用いて、その利害調整のあり方について検討します。ゼミは模擬裁判形式で行い、原告、被告、判事と役割を決めて、それぞれの主張を戦わせて判断を仰ぐという方法で行っています。
2012年度
「専門演習Ⅰ
(3年生ゼミ)」
ゼミ生 滝沢 真未
「法律は不変のものではない、常に変化し続ける」。私は、この先生の言葉に惹かれ、土岐ゼミに入ることを決めました。
今、私たちは、商法、とくに保険法の分野の判例研究のため、判事、被告、原告に分かれ、模擬裁判を行っています。その中で、法律が実社会に応じて柔軟に変化し、対応しているさまを、身をもって感じ、また、どうあるべきかを考える癖が自然と身についていることに気付かされれています。
ゼミとは、ただの週1回の集まりではなく、学生生活における交友関係や勉強面の中心軸であると感じています。ゼミに入り、よい仲間を作ることで学生生活が変わってくると言っても過言ではありません。
私たちのゼミは、土岐先生の温かく親しみやすい人柄で、いつもほのぼのとした雰囲気につつまれています。
定期的に開かれる、社会人も含めた食事会、全学年BBQ、サッカーなど、私たちが企画した案には何でも応援してくれる先生。「よく学び、よく遊ぶ」をモットーに、のびのびとしたとても仲の良い楽しいゼミです。