『中京国文学』
創刊号(1982年)~第10号(1991年)
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創刊号(1982)
・スペイン旅行雑感 平家物語に関連して 小沢正夫
・化月坊本『元禄風韵』 宮田正信
・恭仁京讃歌と大伴家持 佐藤隆
・謔問答歌の考察と注釈 木船重昭
・「歌行燈」論 附泉鏡花名古屋講演速記録 小林照明
【卒業生だより】
・橋の上から 遠田敬
【教育通信】
・漢字の書き取りの「間違い」について 正木好弘
1981年度 会報
○1981年度行事
5月13日「中京大学国文学会」を設立
・記念講演「近世小説における作品・作者・書肆」 早稲田大学教授 神保五彌
6月中旬 中京大学文学部国文学科卒業生全員に加入案内を郵送
国文学会秋季大会 11月28日・29日
・懇親会(八事シナ忠 11月28日)
教員・卒業生・在学生の38名が参加し、楽しいひとときを過した。
公開講演会(中京大学大会議室 11月29日)
・開会の辞 中京大学教授 宮田正信
・スペイン旅行雑感 中京大学教授 小沢正夫
研究発表会(中京大学大会議室 11月29日)
・開会の辞 中京大学教授 佐藤房儀
・『万葉集』巻七における作者不明歌 埼玉県寄居高等学校教諭 高野好美
・『俊頼髄脳』の諸本について 中京大学大学院院生 多田貢
・後白河院の往生観について 中京大学大学院院生 尾関良之
・『平治物語』における鎌田次郎政清像 中京大学大学院院生 大島龍彦
・閉会の辞 中京大学教授 佐藤隆昭
10月24日 公開講演(中世文学会と共催)
・平曲演奏「那須与一」 検校・三品正保
・講演 洛中洛外図屏風の都市空間 名古屋工業大学教授 内藤昌
第2号(1983)
・王翰「涼州詞」考 西域幻想 佐藤房義
・謔問答歌の考察と注釈 承前 木船重昭
・『保元物語』の成立事情の一側面 波多野次郎義通をめぐって 大島龍彦
・「三国伝記」の霊験譚 巻第一一題二七話をめぐって 渡邉信和
【卒業生だより】
・夢美しく足どり確かに 前島恵子
・先生大変だ! 岩下洋一
1982年度 彙報
○1982年度行事
春季大会 6月23日
講演
・日記文学について 学習院大学 木村正中
懇親会 11月6日 於 愛知会館
秋季大会 11月7日
講演
・奇縁―中京大学の稀書― 中京大学教授 宮田正信
研究発表
・万葉集東歌 ―巻頭歌群― 愛知県立常滑高等学校教諭 加藤雅敏
・『三国伝記』における縁起霊験譚 同朋大学講師 渡邉信和
・『看聞日記』にみられる<風流> 中京大学大学院生 平川しづ子
・三好達治の四行詩集―その憂愁と抒情― 中京大学大学院生 原口三郎
文学踏査
第1回 5月15日・16日 葵祭と山の辺の道
第2回 7月16日・17日 祇園祭と比叡山・上醍醐
第3回 12月12日 泊瀬朝倉宮伝承地と長谷寺
第3号(1984)
・潜在的対照叙法序説 ―安貴王「秋立ちて」の歌をめぐって― 岡部政裕
・王朝和歌の修辞と託意 ―隠し意味をめぐって― 木船重昭
・太平記における高師直滅亡譚 長谷川端
・宣長語学の特色と『詞玉緒』の文法観 ―呼応と脈絡文法の集大成― 徳田政信
1983年度 彙報
○1983年度行事
国文学会春季大会 5月26日
講演
・日本語と私 上智大学教授 金田一春彦氏
懇親会 11月26日 於 愛知会館
国文学会秋期大会 11月27日
公開講演
・和歌の表現と理解 ―潜在的対照叙法について― 中京大学教授 岡部政裕
研究発表
・上代文学における挽歌の系譜 中京高校教諭 山田敏夫
・古今集・新古今集の配列について 中京大学院生 前田等
・勅撰集における敬語の変遷 中京大学院生 川端芳彦
・正岡子規と万葉集巻十六 中京大学院生 加藤孝男
・王朝和歌の修辞と託意 中京大学教授 木船重昭
国文学会主催文学踏査
第1回 5月17日 馬籠・妻籠と島崎藤村(対象は新1年生)
参加者 田下(学部長)・小沢・岡見・岡部・松村・長谷川・藤沢・佐藤(房)・佐藤(隆) 以下75名
第2回 7月16日・17日・18日 祇園祭・平等院・春日大社
参加者 岡見・長谷川・佐藤(隆) 以下24名
第3回 12月4日 伊勢神宮・神宮徴古館・斎宮跡・本居記念館
参加者 長谷川・佐藤(隆) 以下33名
書道特別講演会 1月19日 於611番教室
・書について 青山文雄(杉雨)
・蘭亭帖十三跋について 谷村義雄(憙斎)
第4号(1985)
・「見れど飽かず」考 岡部政裕
・千載和歌集梅花歌群に関する一考察 後藤重郎
・正岡子規と万葉集 ―巻十六の受容をめぐって― 加藤孝男
・ハとガの機能についての原理的考察 坂野信彦
1984年度 彙報
○1984年度行事予定
国文学会春季大会 5月24日
講演
・私と三人の詩人 ―光太郎・朔太郎・犀星― 詩人 伊藤信吉氏
懇親会 11月17日 於 愛知会館
国文学会秋期大会 11月18日
公開講演
・琵琶法師のことなど 中京大学教授 岡見正雄
研究発表
・中世軍記物語とママリーク伝説 中京大学大学院 アハマド・モハメッド・ファトヒ
・万葉集における「み」語法について 中京大学大学院 磯貝和代
・文章の表現方法 ―段落単位の配列に視点をおいて― YMCA講師 河合利政
・『漢訳日本口語文典』松下大三郎と現代の日本語教育 東海大学講師 関正昭
国文学会主催文学踏査
第1回 4月22日 馬籠・妻籠と島崎藤村(対象は新1年生)
参加者(後藤・長谷川・佐藤房・佐藤隆 以下74名)
第2回 7月16日・17日・18日 祇園祭・長谷寺・鞍馬
参加者(岡見・長谷川・佐藤隆 以下22名)
第3回 11月23日 伊賀上野―芭蕉記念館・蓑虫庵を中心として―
参加者(宮田・長谷川・佐藤隆 以下29名)
書道特別講演会 昭和60年1月10日
・宋代の書と書論 愛知教育大学名誉教授 神谷義郎氏
第5号(1986) 西村通男教授退職記念
・二重叙法(総叙法・細叙法)覚書 岡部政裕
・万葉集巻七と笠朝臣金村歌集 巻七未詳歌群の比較を通して 高野好美
・後撰和歌集撰集一面 木船重昭
・吉川家本太平記について 長谷川端
・現代日本語律読法とその成立 坂野信彦
・松下大三郎と日本語教育 『漢訳日本口語文典』の先駆性 関正昭
・『ベーバルス王伝説』と『平家物語』 アハマド・モハメッド・ファヒト
西村通男名誉教授略歴
西村通男名誉教授主要編著書・論文目録
1985年度 彙報
○1985年度行事
春季大会
5月23日
講演
・紫式部の周辺 平安博物館長 角田文衛
懇親会 11月16日 於 東急イン(栄)
秋季大会 11月17日
講演
・近代日本の文法学 中京大学教授 徳田政信
研究発表会
・黄葉の散りまがひたる ―巻十三、三三〇三、三三〇四について― 中京大学大学院生 河村之枝
・『万葉集』飛騨国の歌 高山工業高等学校教諭 藤田勝
・『源氏物語』玉鬘の巻の一考察 ―物語性について― 中京大学大学院生 藤井日出子
・『弁慶物語』の構想とモチーフ 中京大学大学院生 佐藤潤
・御伽草子『鉢かづき』をめぐって 中京大学大学院生 古川佳代
文学踏査
第1回 4月21日 馬籠・妻籠―島崎藤村―
第2回 7月16日・17日・18日 祇園祭・義仲寺・比叡山
第3回 11月23日 宇津ノ谷峠・柴屋寺
○人事
定年退職
西村通男教授
第6号(1987) 宮田正信先生、小沢正夫先生、岡見正雄先生、岡部政裕先生、近藤春雄先生、徳田政信先生 御退職記念
・六教授御退職に寄せて 松村信美
・文学鑑賞と主語の問題 岡部政裕
・『万葉集』105・106番歌 市瀬雅之
・作者未詳歌巻の作品構成について 高野好美
・中京大学本万葉古注考 宮田正信
・「月やあらぬ」考 中城さと子
・玉鬘系を中心とした一考察 藤井日出子
・雅子内親王と敦忠・師輔 木船重昭
・式子内親王の歌風に関する一考察 長谷川万希子
・新古今和歌集切 翻刻(一) 後藤重郎
・「聖徳太子伝」の日羅渡来説話について 渡邉信和
・『保元物語』における武士形象化の断面 大島龍彦
・『太平記評判秘伝理尽鈔』の底本について 長谷川端
・松平文庫本『明徳記』考 望月満夫
・近代短歌における感情語 加藤孝男
・所謂形容動詞について 澤里琢治
・中国の俳諧 近藤春雄
退職教授の略歴と主要編著書・論文題目
1986年度 彙報
○1986年度行事
国文学会春季大会
5月22日
講演
・神話の想像力 筑波大学教授 中西進氏
懇親会 11月15日 於 東急イン(名古屋・栄)
国文学会秋季大会 11月16日
公開講演
・和漢文学の流れ 中京大学教授 近藤春雄
研究発表会
・1.大津皇子歌群 ―その悲劇物語の形成をめぐって― 中京大学大学院 市瀬雅之
・2.楽書にみる雅楽曲起源伝承 ―『教訓抄』を中心にして― 中京大学大学院 黒田佳世
・3.松平文庫本『明徳記』考 ―小林重義の形象化をめぐって― 中京大学大学院 望月満夫
・4.斎院の歌 ―式子内親王を中心に― 中京大学大学院 長谷川万希子
・5.近代の詩人と郷愁 中京大学大学院修了生 原口三郎
国文学会主催文学踏査
第1回 4月23日 馬籠・妻籠―島崎藤村―(対象は新1年生)
参加者 (後藤・長谷川・藤沢・佐藤房儀・佐藤隆 以下90名)
第2回 7月16日・17日 三輪山踏査・祇園祭・醍醐寺
参加者(岡見・長谷川・佐藤隆 以下20名)
○人事
定年退職
宮田正信教授・小沢正夫教授・岡見正雄教授・岡部政裕教授・近藤春雄教授・徳田政信教授
第7号(1988)
・斎藤茂吉のヨーロッパ歌枕 塚本邦雄
・藤原実頼と女御能子 木船重昭
・中京大学本万葉古注考(承前) 宮田正信
・新古今和歌集切 翻刻(二) 後藤重郎
・三矢重松・飯尾捨次郎と日本語教育 関正昭
・『史記』越王勾践世家と『太平記』呉越説話 邱嶺
・音韻変遷から見る日本語と漢語の唇音・円唇音について 劉淑媛
1987年度 彙報
○1987年度行事
国文学会春季大会 5月21日
講演
・会所の文芸 ―中世文化への視座― 京都女子大学教授 村井康彦氏
国文学会秋季大会 11月7日
公開講演
・斎藤茂吉のヨーロッパ歌枕 歌人 塚本邦雄
懇親会 於東急イン(名古屋・栄)
研究発表会 11月8日
・1.『万葉集』巻五の形成 中京大学大学院 上田慎二
・2.初期万葉集の世界 ―額田王「春秋優劣歌」をめぐって― 中京大学大学院 福村陽子
・3.『狭衣物語』 ―その制作意図を中心にして― 中京大学大学院生 中城さと子
・4.『虞美人草』小考 ―その方法へのアプローチ― 中京大学大学院 立花清美
・5.音韻変遷から見る日本語・漢語の唇音と円唇母音について 中京大学研究生 劉淑媛
国文学会主催文学踏査
5月7日 豊川・伊良湖岬(対象は1年生)
参加者(後藤・長谷川・藤沢・佐藤・佐藤隆 以下120名)
○人事
採用
鈴木勝忠教授(近世文学)・福井佳夫講師(漢文学)
第8号(1989)
・『交野少将物語』と『交野物語』 ―源氏物語と古注をめぐって― 藤井日出子
・『狭衣物語』と禖子内親王 中城さと子
・新古今和歌集歌切 飜刻(三) 後藤重郎
・中京大学図書館蔵 伝阿佛尼筆新古今和歌集(神祇)飜刻 長谷川万希子
・『弓矢ノ手合セ国忽劇ノ始メ成レ』 ―『大塔物語』と『信州大塔軍記』― 望月満夫
・<太平記>と<三国演義>における合戦描写についての比較文学的研究 邱嶺
・「動詞+ようにして下さい」の成立条件と意味 杉本和之
1988年度 彙報
○1988年度行事
国文学会春季大会 5月26日
講演
・日本の文字社会の特質をめぐって 神奈川大学短期大学部教授 網野善彦氏
国文学会秋季大会 11月12日
公開講演
・秋成文学の成立と展開 名古屋大学助教授 長島弘明氏
・太平記の思想 名古屋女子大学教授 大森北義氏
懇親会 於 東急イン(名古屋・栄)
研究発表会 11月13日
・1.「三四郎」試論 ―御光とよし子の役割― 中京大学大学院生 中野広和
・2.白秋の歌論確立について 中京大学大学院生 緑川幸成
・3.『萬葉集』における助詞「が」の変遷 中京大学大学院生 樹下安正
・4.助詞「を」の変遷について 中京大学大学院生 塩田健一
・5.助動詞「べし」の可能表現について ―日漢比較による検討― 中京大学大学院生 洪競春
・6.石川郎女・大伴田主贈報歌群への試案―左注の追補と筆者の推定― 弥富高校講師 市瀬雅之
懇親会(12日) 於 東急イン(名古屋・栄)
国文学会主催文学踏査 5月14日
伊良湖岬(対象は1年生)
参加者(佐藤隆昭・木船重昭・藤沢弘昌・佐藤房儀・佐藤隆・福井佳夫・酒井敏 以下73名)
○人事
採用
酒井敏講師(近代文学)
第9号(1990)
・「食卓」のないい「家」 ―円地文子『食卓のない家』から― 酒井敏
・『狭衣物語』第三系統態説批判 中城さと子
・『明徳記』の成立と作者圏 望月満夫
・五節の舞と「袖ふる山」 ―説話の修辞と歌語の機能をめぐって― 鈴木元
・助動詞「べし」の可能表現について ―日漢比較による検討― 洪競春
・実践報告
・文章読解と文章表現―新聞コラムを使って― 研山勇人
・「のだ」の種々相 杉本和之
1989年度 彙報
○1989年度行事
春季大会 6月1日
講演
・芭蕉の江戸・蕪村の京都 東京大学教授 芳賀徹
秋季大会 11月11日・12日
講演
・紀伊万葉の世界 近畿大学助教授 村瀬憲夫
・「蘆花日記」に見られる人間と文学 愛知教育大学教授 吉田正信
研究発表会
・貫之歌と『古今集』読人しらず歌について―貫之は先行歌に何を学んだか― 中京大学大学院生 村井俊司
・『とはずがたり』の紀行篇をめぐって 加藤裕規
・軍記物語における紀信説話の研究 呉志良
・五節の舞と「袖ふる山」―あるレトリックの機能と背景― 鈴木元
・『緑葉集』論―「緑葉」の考察― 伊藤菜穂子
懇親会(11日) 於 東急イン(名古屋・栄)
文学踏査 5月20日
馬籠・妻籠
○人事
採用
菅野雅雄教授(上代文学)
第10号(1991) 中京大学国文学会十周年、佐藤隆昭・後藤重郎両先生御退職 記念
・西洋人の落窪物語研究 小沢正夫
・古今前句集と最破禮 宮田正信
・内舎人大伴家持 佐藤隆
・はふしとその周辺の人人と 木船重昭
・源為憲「空也誄」の文章について 福井佳夫
・「東歌」三三六三番の歌 市瀬雅之
・藤原国経 村井俊司
・『狭衣物語』における『伊勢物語』の享受 中城さと子
・『源氏物語』における『物語』について 藤井日出子
・『原・続古今集』の痕跡を求めて 池尾和也
・『吉野拾遺』第三話の構想と稲荷明神 鈴木元
・富沢赤黄男論 加藤孝男
・現代日本語で多用される音について 正木好弘
・戦時下の日本語教育と文人 関正昭
退職教授の略歴と主要編著書并論文目録
1990年度 彙報
○1990年度行事
国文学会春季大会 5月24日
講演
・「瞽女と文学」 駒沢大学教授 水原一氏
国文学会秋季大会 11月10日
講演
・「言霊の古今集歌」 名古屋大学教授 田中喜美春氏
・「木曽三川河口地域の方言」 三重大学教授 鏡味明克氏
懇親会 於 東急イン(名古屋・栄)
研究発表会 11月11日
・1.「東歌」の一首―三三六三番歌の解釈を中心に― 中京大学大学院生 市瀬雅之
・2.螢巻の一考察―「物語」をめぐって― 中京大学大学院研究生 藤井日出子
・3.『狭衣物語』における『伊勢物語』の享受―「たふとく水」の解読試論― 中京大学大学院生 中城さと子
・4.『神皇正統記』「童蒙」考―『職原抄』との関連において― 中京大学大学院生 下川玲子
・5.花園院の新古今意識 中京大学大学院生 桑垣内信行
・6.法華経「所」字考 中京大学大学院生 洪競春
国文学会主催文学踏査 5月17日
馬籠・妻籠(対象は1年生)
参加者(後藤重郎・菅野雅雄・藤沢弘昌・佐藤房儀・福井佳夫・酒井敏 以下65名)
○人事
定年退職
佐藤隆昭教授・後藤重郎教授