オリンピック学際研究

オリンピック・アーカイブズをめぐる学際研究

研究組織

氏  名 個別参加テーマ
石堂 典秀(研究代表者) オリンピックから考えるスポーツ法学
亀井 哲也 オリンピックから考える博物館
酒井 恵美子 スポーツの衣環境の変遷
渋谷 努 オリンピックから考える「境界」の様式
來田 享子 オリンピックから考える学際研究の方法論
木村 華織 オリンピックから考えるジェンダー

研究調査期間・場所

調査期間 : 2018年4月~2021年3月
調査場所 : 社会科学研究所を拠点として、オリンピックの記憶と記録を集積する組織・機関、および実際にそのコンテンツとなる事象が生じる場において研究調査を実施する。

研究目的

 本研究プロジェクトが研究課題として語る「オリンピック・アーカイブズ」とは、オリンピックの歴史や現在を多角的かつ時空間を超えた全体像として示し、研究・教育に活用するための資料展示や閲覧が可能な仮想および現実空間を意味する。本研究プロジェクトの目的は、このアーカイブズのコンテンツとなる事象を調査・研究・蓄積することである。
 ミュージアム、そしてアーカイブズの役目は、「記録と記憶の蓄積」にある。出来事の記録、収集した史資料の記録、そうした記録から紐解かれる人びとの記憶を、ミュージアムやアーカイブズは集積し、整理・分類し関連付け、展示に供し、研究に寄与する。
 2020年、東京で2回目の夏季オリンピック・パラリンピックが開催されようとしている。今まさに新しいオリンピックの記録と記憶が形成されつつあるのである。本研究プロジェクトは、こうした時期を好機ととらえ、現在進行形の2020年東京オリンピックの動静をフォローして研究対象とするとともに、過去のオリンピックの記録と記憶がどのように開催地・開催国の中で形成され、保持され、そして継承されているかを研究対象とする。本研究プロジェクトの目的には、多様な専門分野のメンバーがそれぞれの領域からアプローチすることで、オリンピックのさまざまな面を明らかにし、オリンピック研究に新たな展開をもたらすことも含んでいる。

研究計画

 本研究プロジェクトは、2013年から活動を開始した社会科学研究所「オリンピックから考える学際研究プロジェクト」を前身としており、その蓄積を踏まえ、以下のように研究計画を立てている。
(1)国内外のオリンピックにかかわる施設の研究調査
(2)現実空間での優れた、研究・教育に活用されている資料展示の研究調査
(3)2020年東京オリンピック・パラリンピックならびに過去の大会の情報の蓄積
(4)本学に関わるオリンピアンの記録と記憶の蓄積
(5)研究例会の開催
(6)研究成果の展示