ロシア研究部会

体制変動後のロシアの総合的研究

活動記録(2018)

第107回 研究会
「ボリス・エリツィン 「制度の過剰」と政治的リーダーシップの低下」

日 時: 2018年3月13日(火) 16時より
場 所: 研究所会議室
報告者: 溝口 修平(本学国際教養学部准教授)

第106回 研究会
「井筒俊彦『ロシア的人間』を読む」

日 時: 2018年1月16日(火) 18時より
場 所: 研究所会議室
報告者: 安村 仁志(本学学長)

/ 2018 / 2017 / 2016 /

研究組織

氏  名 個別参加テーマ
ニーナ・ペトリシェヴァ
(研究代表者)
認知言語学から見る現代ロシア
石堂 典秀 現ロシア連邦の民法
安村 仁志 現代ロシアの宗教問題 ロシアの伝統の現状
佐藤 規祥 現代ロシアの文化状況
松田 昇 現代ロシアの社会問題
水野 晶子 語学から見るロシア
山路 明日太 文学から見るロシア

研究調査期間・場所

 1991年のソ連邦崩壊に伴う体制変動が「ロシア」に及ぼした影響に関し、社会制度・経済制度の変容、それに基づく新たな発展の可能性、その一方で生じてきた地域間・貧富の格差の問題、文化状況・宗教環境の変化など現代ロシア社会の諸相について、それぞれの研究分野から多角的に実態を研究し、定期的に研究会を開いて議論してきた。
 その一環で、ソビエト時代は閉鎖都市であったがシベリア史において重要な位置を占めるトムスク市を中心にした西シベリア、次いで東シベリア及び極東の歴史、文化について、共同研究を続け、成果を公刊してきた(本研究所叢書『西シベリアの歴史と社会』、『東シベリアの歴史と文化』、『ロシアのシベリア進出史』)。
 2012年度からは体制変動20年を迎えた節目を踏まえ、それまでさまざまの分野での影響について見てきたことに加え、その一方で“生き続けているもの”“復活しているもの”にアプローチしている。
 近年、世界におけるロシアの“位置”が焦点の一つになっていることも視野に入れて研究を進める。
 当面は国内研究が中心。

研究目的

体制の変動が市民生活及び文化状況に及ぼす影響の総合的研究
 ロシアは2011年末に体制変動20年を迎えた。全体的には経済成長が著しいとされる一方、地域格差及び個人レベルでの貧富の格差も増大してきている。また、世界情勢においてもロシアが独自の立場を打ち出す場面が目立ってきている。加えて、近年、旧ソ連邦加盟国とロシア連邦の関係が世界に微妙な影響を与えていると思われるが、そうした現今の世界情勢を踏まえ、ロシアの新たな側面を探るとともに、それらが文化の面にどのような影響を及ぼしているかを追究することが目的である。
 一方、体制や社会情勢の変動にかかわらず、根強く息づいている「ロシア的なるもの」について、メンバーの専門分野において、さまざまな面で具体的に探っていくことも、継続的な取り組みである。

研究計画

 従来通り、定期的に研究会を開き、上述のロシアの社会・文化の諸分野における体制変動の影響について、各研究員がそれぞれの専門分野で情報を交換し合いながら議論を深め、確認していく。また、体制変動により“変わったもの”と“変わらざるもの”を見極めることを通して、広くは《グローバリゼーションとロシア》というテーマに取り組んでいきたい。
 その際、古代からのロシアの変動の歴史、他の旧東欧社会主義国家の場合をも視野に入れ、考察していく。
 叢書としてまとめていく段階に入りたい。