教員紹介

教員紹介

矢切努

矢切 努(やぎり つとむ)

職名 准教授
専門分野 日本近代法史学・地方自治史・税財政史
研究テーマ 近現代日本における地方自治の研究、公文書管理の法史学的研究
所属学会 法制史学会、社会経済史学会、史学会、歴史科学協議会
担当科目 法史学A・B、先端研究講義Ⅲ-4(アーカイブズ)、入門演習(1年生)、基本演習(2年生)、専門演習Ⅰ(3年生)、専門演習Ⅱ(4年生)

経歴・学歴

大阪大学大学院法学研究科後期博士課程 修了【博士(法学)】。
この間、大阪府公文書館(専門職)、大阪経済法科大学アジア研究所(客員研究員)、大阪大学大学院法学研究科(招へい研究員)等を経て、2015年4月より現職。

主要業績

著書 中京大学社会科学研究所アーカイブズ研究プロジェクト編『「国民の共有財産」としての公文書管理』創泉堂出版、2023年(分担執筆)
美咲町史編さん委員会中央町誌編集委員会編『中央町誌』通史編、2022年(分担執筆)
高橋明男・佐藤英世編『地方自治法の基本』法律文化社、2022年(分担執筆)
菅真城・高橋明男編『アーカイブズとアーキビスト 記録を守り伝える担い手たち』大阪大学出版会、2021年(分担執筆)
宇都宮浩司編著『リメディアル世界史入門』創成社、2014年(分担執筆)
論文 「日本における公文書管理問題の法史学的考察」『中京法学』第54巻第1・2合併号(2019年12月)
「「馬場税制改革案」の立案と軍部の地方財政調整交付金制度構想」『阪大法学』第63巻第3・4号(大阪大学法学会、2013年11月)
「「内務省案」と地方財政調整制度の立案過程―省庁間対立を中心に―」(1)・(2)・(3完) 『阪大法学』第62巻第1号・第62巻第2号・第62巻第5号(大阪大学法学会、2012年5月・7月・2013年1月)
「地方財政調整制度構想出現の前史的考察―内務官僚の動向を中心に―」(1)・(2完)『阪大法学』第61巻第5号・第61巻第6号(大阪大学法学会、2012年1月・2012年3月)
「郡制・郡役所の廃止と両税委譲案の消長」『東アジア研究』50号(大阪経済法科大学アジア研究所、2008年3月)
「明治前期三重県における「郷組」の実在と地方制度改革‐‐日本近代国家形成の視点から‐‐」『東アジア研究』42号(大阪経済法科大学アジア研究所、2005年3月)
「三重県地方制度と地租改正の展開」『千里山経済学』第37巻第1号(関西大学大学院経済学研究科陰性協議会、2003年9月)
「三重県の地租改正事業と「伊勢暴動」『千里山経済学』第36巻第1号(関西大学大学院経済学研究科陰性協議会、2002年9月)
辞書等 宮地正人・佐藤能丸・櫻井良樹編『明治時代史大辞典』第3巻(項目執筆に参加:担当範囲「はタバコ専売法」「法人税」「禄税」「禄券法」)吉川弘文館、2013年(分担執筆)
宮地正人・佐藤能丸・櫻井良樹編『明治時代史大辞典』第2巻(項目執筆に参加:担当範囲「塩専売制度」「賞禄税」「所得税」「相続税」「煙草税」「煙草専売法」「直接国税」「直接税」「通行税」「登録税」)吉川弘文館、2012年(分担執筆)
宮地正人・佐藤能丸・櫻井良樹編『明治時代史大辞典』第1巻(項目執筆に参加:担当範囲「家禄税」「官金取扱い規則」「間接税」「漁業税」「国税」)吉川弘文館、2011年(分担執筆)
その他
著作物
「公文書は国民共有の財産-民主政治のさらなる発展を」『中部経済新聞』オピニオン/オープンカレッジ、2020年12月21日
(書評)矢野達雄「沖縄県地方制度近代化の道程――奈良原県政期の地方制度改革構想――」(『修道法学』三九-二)・「『沖縄近代法』とは何か――『日本近代法史像のゆらぎ』研究の深化にむけて」(『修道法学』四〇-二)『法制史研究』第69巻、2020年3月
(書評)吉田満利恵「大正二年司法部大改革再考」(史学雑誌126編4号)『法制史研究』第68巻、2019年3月
(2017年学会回顧)「日本法制史4 近代」『法律時報』第89巻第13号、2017年12月
(2016年学会回顧)「日本法制史5 近代」『法律時報』第88巻第13号、2016年12月
「専門員OBから見た30周年―公文書館時代を振り返る―」『大阪あーかいぶず』第48号、大阪府公文書館、2016年3月
(2015年学会回顧)「日本法制史5 近代」『法律時報』第87巻第13号、2015年12月
「明治時代初期における大阪府の歴史」『大阪アーカイブズ』第46号、大阪府公文書館、2015年3月
「大阪府公文書館【文書館・資料館めぐり】」『日本歴史』751号、日本歴史学会、2010年12月
「近代大阪府の郡役所」『大阪アーカイブズ』第38号、大阪府公文書館、2006年9月
「「地方自治」の確立と大阪府」『大阪アーカイブズ』第35号、大阪府公文書館、2005年3月

教員からのメッセージ

学部生へのメッセージ

 大学の学習では、高校生までの学習とは違った方法が要求されます。高校までは「正解」を導き出すことが求められます。ですが、大学では「正解」らしきものはあるが、必ずしも絶対的な「正解」はありません。そのため、大学では、自分自身で問題を発見し、考え、自分なりの「正解」を導き出すことが求められます。
 長いようで短い大学生活ですが、やっておくべきことは、たくさんあります。「学ぶ楽しさ」の発見、色々な事象に興味・関心をもつ、失敗を恐れずに挑戦すること、多くの人と接すること…、数え上げればきりがありませんが、大学生活を意義のあるものにしていってください。

高校生・受験生へのメッセージ

 法律は、人が生きていくなかでとても身近な存在です。人の人生の最初から最後まで、法律と無縁ではいられません。法律は、日常生活と密接不可分なものなのです。そのため、法学部で法律を学び、法学的知識や法的思考力を身につけることが、人生を豊かなものにしてくれるでしょう。  
 法学は、かたくるしいのではないか、難しいのではないか、と感じる人が多いかも知れません。ですが、法学は、意外(?)と楽しいものです。その理由は、法学では、結論そのものが大切なのではなく、なぜその結論に至ったのかをいかに説得できるかが重要だからです。「法学を学ぶ楽しさ」がきっと見つかると思います。

連絡先(E-mail) t-yagiri (at) mecl.chukyo-u.ac.jp <(at)を@に置き換えてください>

教員一覧

// jQuery