日台交流の拠点整う 台北市立大学内に、中京大学台北オフィスが開設される

 中京大学と台湾の大学との交流が着実に進んでいる。学術交流協定を昨年9月に締結した台北市立大学の天母キャンパス内に、中京大学台北オフィスが昨年12月23日に開設された。中京大学初の海外オフィスとなる。一方、学術交流協定を一昨年12月に結んだ国立嘉義大学(嘉義市)とは、中京大学硬式野球部が2月下旬に訪問し、昨年8月に続き親善試合を開催し、野球交流を予定している。

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 台北オフィスを前にした、北本専務、黄副学長、陳元教授(右から)

 

 台北市立大学内の台北オフィスは、黄文成・副学長の執務室の隣に設けられた。机やパソコンが置かれ、台北市立大学の関係者がスタッフとして手伝う。本学は拠点開設を機に、台湾での学生募集を本格化、学部、大学院への留学を促進させる。
 社会科学研究所の檜山幸夫所長(法学部教授)らが、日本の近代公文書である台湾総督府文書を長年研究しており、現地での研究拠点としてもオフィスを活用できる。また、台北市立大学は、本学体育会クラブの合宿先として施設を提供できるとしている。
 オフィス開設には、北本暢・梅村学園専務理事、本学体育学部OBで、台北市立大学の黄教授(副学長)、陳進龍元教授(台北市立大学同窓会長)が立ち会った。北本専務らは「オフィス開設を契機に、日台の交流が活発になるといい」と話していた。中京大学では名古屋キャンパスのセンタービル9階に台北市立大学のオフィスを近く開設する予定。


 一方、嘉義大学とは硬式野球部同士の国際親善試合を昨年8月に名古屋市や豊田市で開催している。嘉義大学の前身である嘉義農林と、中京大中京の前身である中京商業学校の野球部が1931年夏の甲子園大会に出場し、決勝で対戦した縁があり、85年ぶりに対戦を再現したが、今度は台湾で2月下旬に親善試合を行うことになっている。





















2017/01/11

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