准教授
西川ゆみ (にしかわ ゆみ)
教授 柳沢昌紀(やなぎさわ まさき)

自己紹介/プロフィール

奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程比較文化学専攻修了、志學館大学人間関係学部講師を経て、2024年度から本学に着任。専門は中国古典文学、特に六朝期詩賦作品中の詩語の用法の変遷について。最近は模擬を得意とした江淹に焦点を当て、彼の作品における先行文学の受容について研究している。

学会・公職活動

東方学会、日本中国学会、六朝学術学会、九州中国学会

主な論文

「辺境と京都――六朝楽府作品に見える空間認識」、『叙説』(奈良女子大学日本アジア言語文化学会)、第42号、50~67頁、2015年3月
「六朝詩歌における「隴」の歌い方について」、『六朝学術学会報』(六朝学術学会)、第18集、19~36頁、2017年3月
「庾信の「見る詩」について―楽府的表現の利用と改変―」、『古代学』(奈良女子大学古代学学術研究センター)、第9号、62~50頁、2017年3月
「庾信北朝期作品における華北・長安表現の独自性」、『日本中国学会報』(日本中国学会)、第69集、49~63頁、2017月10月
「江淹「横吹賦」訳注」、『研究紀要』(志學館大学人間関係学部)、第43巻、84~112頁、2022年3月

ゼミ紹介

Seminar
西川ゼミでは、日中比較文学・中国文学に関する研究を取り上げます。中国の文学というと、日本とはちがう、難しいそうなイメージがあるかもしれませんが、高校まで国語に漢文が存在していたよう に、日本文学を考える上で、中国文学の存在を無視することはできません。中国文学は、日本の上代文学から近代文学まで、各時代の文学に大きな影響を与え、さらにはお祭りなど民間の風習や芸能にま で中国の要素を見て取ることができます。中国文学は、日本人にとって外国文学でありながら、それ以上に身近な存在です。
ゼミナール前半では、『杜子春』や『山月記』など、中国文学の影響を受けた代表例を取り上げて、ゼミ生は自身の調査に基づいて発表し、後半では自分の研究内容を見つけ、文献の調査考察を行って もらいます。とっつきにくそうな中国文学ですが、これまでの日本人が翻案してきた作品を入り口に、その面白さに触れてほしいと思います。