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教授
白根 孝胤(しらね こういん)
自己紹介/プロフィール
東京都出身。中央大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、中央大学・慶應義塾大学・聖心女子大学非常勤講師、徳川林政史研究所研究員を経て、2014年4月に本学に着任。専門は日本近世史。幕藩体制の構造について、徳川将軍家と大名家との関係(幕藩関係)に着目した分析とともに、尾張藩政史の展開をテーマに研究を行っている。近年は諸大名の屋敷・庭園における饗応・交流の実態や尾張徳川家十四代当主徳川慶勝が撮影した幕末・明治期の写真の分析など、文化史・生活史の側面からも研究に取り組んでいる。
学会・公職活動
地方史研究協議会、日本古文書学会、中央史学会、織豊期研究会
徳川林政史研究所特任研究員
主な著書・論文
『新修名古屋市史』第3巻(共著)(第1章第1節「尾張徳川家の創立」)1999年
『徳川幕臣人名辞典』(共著)(東京堂出版、2010年)
「幕末・維新期における尾張家の撮影写真と技術開発」(徳川林政史研究所『研究紀要』 第40号、2006年)
「名古屋城庭園の植栽空間と徳川斉朝」(徳川林政史研究所『研究紀要』第48号、2014年)
「将軍養女をめぐる尾張徳川家と幕藩関係-喜知姫・松姫を事例に-」(岸野俊彦編『尾張藩社会の総合研究』第六篇 所収、清文堂出版、2015年)
「「御三家」の成立と家康の戦略」 (笠谷和比古編『徳川家康 その政治と文化・芸能』、宮帯出版社 2016年)
「元治期における成瀬正肥の「御推叙」と公武関係」(犬山城白帝文庫『研究紀要』第11号 2017年)
ゼミ紹介
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白根 孝胤ゼミ
白根ゼミでは、日本近世史(江戸時代)の政治・社会・文化をテーマに研究を行っています。江戸時代は徳川将軍家のもと260余年の長期にわたって平和な社会を築いた時代で、そこで萌芽、発展した文化は、現代に生きる私たちの生活にも継承され、根付いているといえます。3年次のゼミでは近世史研究に必要な政治・社会・文化に関する論文を幅広く輪読し、その内容について議論しながら、江戸時代像を描くための知識と理解を深めていきます。また、江戸時代には様々な人びとが残した書状・日記などが数多く現存しており、その分析を通してこれまで知られていなかった史実を明らかにすることが可能な魅力的な時代です。そこで、学生たちは自主的に史料(古文書)勉強会を開催し、史料読解力の向上を目指しています。4年次のゼミでは学生個々の卒業研究のテーマに関する先行研究の位置づけ、史料の調査・分析の成果を繰り返し報告し、議論を深め、卒業論文の執筆に取り組みます。ゼミの時間以外では、博物館・美術館、史料保存研究機関での史料調査や史跡、城郭、城下町を踏査するなど、合宿や見学会を定期的に実施して江戸時代を肌で感じる機会を共有することを実践しています。
主な卒業研究タイトル
●近世大名の家格に関する研究
●近世大名における婚姻―真田家を事例にー
●紀行文にみる近世の旅
●天璋院篤姫の入輿における島津家と将軍家
●江戸時代の広告とその様相