教員の本

The Handbook of Cultural Linguistics

The Handbook of Cultural Linguistics
James D'Angelo (国際学部教授)、IMIG, Alexander(教養教育研究員准教授)他著

 This volume contains 45 chapters on cultural linguistics, dedicated to Professor Farzad Sharifian of Monash University, who passed away in 2018. Professors Imig and D'Angelo contributed a chapter which presents a grounded case study of one anonymous student thesis, which focuses primarily on Japanese cultural aspects found in two well-known animated films of Hayao Miyazaki. MAXQDA software was employed to assist in coding data from this and other theses. This work was part of a 3-year JSPS research grant into CEFR and academic writing.

Springer. 2024年6月10日刊。895頁。47,820円 (Hardcover)

よい教育研究とはなにか

よい教育研究とはなにか
ガート・ビースタ 著 亘理 陽一(国際学部教授)訳 他3人

 エビデンスの蓄積を通じて教育を改善し、説明責任を果たしていく。新自由主義体制下の教育界を覆うこの「正統的」研究観は本当に「知的な」姿勢といえるのか。デューイの伝統に連なる教育哲学者ガート・ビースタが、教育研究指南書が語ることの少ない教育研究の前提じたいをラディカルに問い直す。

 明石書店 出版年月日2024.5.30 244ページ 2970円(税込み)

Eigenvalue Problem and Nonlinear Programming Problem

Eigenvalue Problem and Nonlinear Programming Problem
中山 惠子(経済学部)著

 This book focuses on the Frobenius theorem regarding a nonlinear simultaneous system. The Frobenius theorem is well known as a condition for a linear simultaneous system's having a nonnegative solution. Generally, however, the condition of a simultaneous system, including a non-linear system's having a nonnegative solution, is hardly discussed at all. This book, therefore, extends the conventional Frobenius theorem for nonlinear simultaneous systems for economic analysis.

Springer; 第2024版 。2024年5月21日刊。204ページ。

教師のためのセルフスタディ入門

教師のためのセルフスタディ入門
アナスタシア・P・サマラス(著) 【監訳者】武田信子【セルフスタディ翻訳プロジェクトチーム】亘理陽一(国際学部教授)他17人

教師並びに教師教育者のためのセルフスタディの指南書。

世界的な教師教育の基本書がついに邦訳。
教師教育において、研究と実践はどのように結びつけることができるのか。
本書は、アメリカやヨーロッパなどでこの課題に取り組んできた
教師教育者たちによる方法論、「セルフスタディ」解説の翻訳書である。

教師が自分の実践を、関わりあう周囲の人たちとともにさまざまな角度から分析研究し、
一定の理論を導き出して社会に還元する実践研究の方法論である「セルフスタディ」。
理論から実践まで、豊富な事例と詳細な解説により紹介する。

原著は実践研究の実用的マニュアルとして世界中の教師教育者の注目を集めてきた。
本訳書においても、日本の教師教育における課題に対する、重要な手引書として活用されることを期待する。

学文社 出版年月日 2024.5.20   410ページ 4,950円(税込み)

イラストで学ぶ 制御工学 (KS情報科学専門書)

イラストで学ぶ 制御工学 (KS情報科学専門書)
木野 仁(工学部教授)著

『人工知能概論』『ロボット工学』に続く、大好評シリーズの第3弾です!ホイールダック開発物語の始まりが明らかになり、ホイールダック1号がついに登場します。

・ストーリー仕立てだから、難解な「制御工学」がいとも簡単に理解できます。
・ていねいに解説しているので、数学的なイメージがしっかり掴めます。
・古典制御も現代制御も一気に学べる、おもしろくて欲張りな一冊です。

【主な内容】

第1章 いろいろなものを制御しよう
第2章 制御と運動方程式
第3章 ラプラス変換を用いる微分方程式の解法
第4章 主な機械要素の伝達関数
第5章 ブロック線図
第6章 応答の基礎とステップ応答
第7章 周波数応答
第8章 状態空間表現
第9章 線形代数の基礎
第10章 自由システムと安定性
第11章 倒立振子への応用
第12章 レギュレータ
第13章 オブザーバ
第14章 より高度な制御
第15章 まとめ

講談社。2024年2月23日刊。288ページ。3,080円。

「情動」論への招待:感情と情動のフロンティア 

「情動」論への招待:感情と情動のフロンティア 
長滝 祥司(国際学部教授)他著

 1990年代以降、情動・感情は、哲学やメディア論をはじめとする多くの学問領域において主要な問題系のひとつになってきた。それは、心と身体、理性と感情、主体と客体といった二元論的思考を切り裂きそれを超克するための装置であり続けている。本書は、哲学(史)と認知科学の観点から感情・情動論を俯瞰する第1章「感情と心身因果」を導きとして、批評理論、メディア文化、フェミニズム、認知科学等の気鋭の論者12名が、感情と情動がひらく最前線を展望している。 心の哲学、心の科学、心の文化社会学の現在地を把握し、総合的な人間学にむけた知の航海を楽しみたい読者にお薦めの書である。

勁草書房。2024年1月23日刊。292ページ。3,960円(税込み)。

从财报入手(原題:決算書の比較図鑑)

从财报入手(原題:決算書の比較図鑑)
矢部 謙介(国際学部教授)著

 本書は、2021年11月に日本実業出版社より発刊された『決算書の比較図鑑』を中国語(簡体字)に翻訳し、中国本土にて刊行されたものである。これで本書は、日本、台湾、中国の3カ国にて刊行されたこととなる。
 慣れないうちは数字の羅列にしか見えない決算書も、シンプルな「比例縮尺図」にすれば、その構造を視覚的に理解できるようになる。本書は、様々な業種に属する50社以上の会社の決算書を「比例縮尺図」にして図解し、たくさんの決算書を一気に読み込めるように構成されている。
 ビジネスにも投資にも効く、リアルで面白い決算書分析の入門書。

 浙江大学出版社。2023年10月1日刊。吕艳訳。216頁。59元

灰都と緑園:水面と英国スクリーン・アート観想

灰都と緑園:水面と英国スクリーン・アート観想
栂 正行教授(教養教育研究院)著

 現実世界は灰色の道路、鉄路、堤防、建物と、緑色の木々や水のバランスの上に成り立つ。どちらか一方が過剰でも人は落ち着かない。本書は灰色と緑色をイギリスや欧州のスクリーン・アートに探り、作家、作中人物、読者にとっての意味を考える。これらの色を映し出す水面を凝視し、水辺を歩く。歩いては考え、考えては読むという、人本来の営みへの憧憬の書。始発駅『引用と借景』(2018年)から、複数の論考という途中停車駅を経て辿り着いた、次の旅の前のひとつの終着駅での経験は、軽装でふと歩き出せばまた新たな道が見つかろうという歩行と思考の共振を信じる肯定的境地。

三月社、2023年9月30日刊、2000円

Promoting Regional Industries Through Cross-Sectoral Collaborations

Promoting Regional Industries Through Cross-Sectoral Collaborations

Promoting Regional Industries Through Cross-Sectoral Collaborations: Regional System, Management, and the Management Body

川端 勇樹(中京大学経営学部教授)著

 本書では、自己組織的な異分野間連携の成立という複雑性に特徴づけられる対象を、地域産業の振興に向けていかにマネジメントするかについて考察した。複雑なプロセスを促進するためのマネジメントについて、パフォーマンスの高いドイツの複数地域を対象に事例研究および比較分析による検証を行うことによる、研究テーマに関する信憑性の高い理論構築という成果を得た。この成果を基に、実社会においては地域を挙げた異分野間の組織間連携の促進により、成長潜在性の高い医療機器関連分野でいかに競争力のある地域新産業を振興していくかという課題に対し、同産業の特色もふまえた実践的で有益な提言ができたと認識している。また応用面では、オープンイノベーションの重要性がますます高まるなかで、他分野における競争力のある地域新産業の振興についても域内外の様々な背景をもつ産学関係者が一定の方向性に向けて自己組織的な異分野間連携を促進するための有効な視点を、国・自治体の政策担当者、推進する機関、連携に参画する産学関係者に提供することで、現代の日本経済・産業における実際的な課題解決に向けた多くの可能性を持つ研究である。

IGI Global (アメリカ)。2023年9月刊。277頁。 

スポーツ心理学- 最高のパフォーマンスを発揮する「心」と「動き」の科学

スポーツ心理学- 最高のパフォーマンスを発揮する「心」と「動き」の科学
山田 憲政(中京大学スポーツ科学部教授) 著

 本書は様々な環境の中で身体が最高のパフォーマンスを発揮する場としてスポーツをとらえ、その原理を科学的に解明することを目指す。既存のテキストは研究成果の競技場面への適用ばかりに焦点が当てられているが、本書では情報処理理論や反応時間、記憶や学習といった基礎心理学的知見を踏まえた科学的スポーツ心理学を紹介する。

 勁草書房。 2023年7月刊。 368ページ。 3,630円(税込)。