学校感染症の種類(学校保健安全法施行規則 第18条)

第二種

感染症名 対策と予防接種について
インフルエンザ インフルエンザはインフルエンザウィルスが起こす疾患で、基本的に上部気道から感染が生じます。予防としては、流行期に人込みを避けること、マスクを着用すること、外出後のうがいや手洗いを励行することなどが挙げられています。
【予防接種について】
ウィルスの表面抗原の型が毎年変化するので、感染や発症そのものを完全には予防できませんが、重症化や合併症の発生を予防する効果が証明されています。高齢者に対してワクチンを接種すると、接種しなかった場合に比べて、死亡の危険を1/5に、入院の危険を約1/3~1/2にまで減少させる効果が期待できます。
麻疹(はしか) 1000人に1人死亡することがあります。空気感染なので、麻しん罹患者に遭遇すればマスクをしていても罹患することがあります。確実な予防法は予防接種です。
【予防接種について】
1991年4月以降生まれの人は2回の予防接種が行われていて、ほとんどの場合免疫を持っていますが、正確に知りたければ抗体検査が必要です。1977年4月生まれ〜1991年4月生まれは予防接種が1回で、免疫がなくなっている場合が多く、予防接種が推奨されます。
風疹 妊婦が罹患すると、新生児に障害が発生することが多い感染症です。飛沫感染なので、厳密なマスク装着で予防が可能と考えられていますが、確実ではありません。「手洗い」、「外出を控える」も予防法ですが、予防接種が確実だと考えられています。罹患歴の記憶については、半数が誤った認識であるとの報告があります。
【予防接種について】
基本的には1990年4月生まれ以降は2回個別接種されているので、ほとんど心配はありません。正確に知りたければ抗体検査が必要です。1990年4月以前に生まれた方は予防接種を1回または0回行っただけなので、免疫がないことが多いと考えてください。(また原則として1979年4月以前生まれの男性、1962年4月以前生まれの女性は予防接種の経験がありません。4月生まれ以前については学年に基づきます。)